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1997 年度 実績報告書

転写抑制因子に特異的に結合する新しい細胞蛋白質の生物活性とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 09877042
研究機関北海道大学

研究代表者

瀧本 将人  北海道大学, 医学部, 講師 (30179585)

研究分担者 藤田 寿一  北海道大学, 医学部, 助手 (30212187)
キーワード転写抑制 / GCF / RACE
研究概要

GCFは転写抑制蛋白質として報告されたが、今年度の我々の研究から、その構造に複数の間違いがあることが明らかになった。5'RACE(Rapid Amplification of cDNA ends)法によりGCFの5'末端を再検討したところ、報告されている塩基配列とは全くことなる31塩基対よるなる新しcDNAを見い出すことができた。報告されているGCFは、そのcDNA5'側約300塩基対は3'側約2500塩基対との人口的なハイブリッドGCFであると考えられる。現在までのところ両cDNAとは全く関係のないcDNAと考えられ、cDNAライブラリー作成時に起こるア-テファクトと考えられる。また、報告されてGCFの787番目のTは実際には存在しないことがRT-PCRを用いた実験から明らかになった。
GCFに特異的に結合する蛋白質として、我々は、D40蛋白質を報告している。この新しいヒト蛋白質に関して以下の様な知見を得た。クローニングしたD40のcDNA全長をT7プロモタ-の下流にサブクローニングしてIn vitro transcription/translationを行わせるとSDS-PAGE上で分子量約120から150kdaの間に2つのバンドが認められた。D40蛋白質の転写活性化能を検討するために、Ga14のDNA結合ドメインとD40との融合蛋白質を発現させるプラスミドを作成し、これとGal4の結合部位と持つレポタ-プラスミドとをCos細胞に導入した。その結果、Gal4のDNA結合ドメインとD40との融合蛋白質は転写活性化作用を示さなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] TAKIMOTO,M: "Re-examination of 5'end of cDNA of transcription facter GCF" Nuc.Acid.Symp-Series. 37. 121-122 (1997)

  • [文献書誌] Mao,P: "Expression of GCF protein is dependent on the Cell Cycle" Nuc.Acid.Symp.Series. 37. 119-120 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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