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1997 年度 実績報告書

新しいY染色体特異的STR多型マーカーの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09877091
研究機関福井医科大学

研究代表者

松木 孝澄  福井医科大学, 医学部, 助手 (10126617)

研究分担者 青山 正洋  福井医科大学, 医学部, 助手 (90283168)
飯田 礼子  福井医科大学, 医学部, 助手 (40139788)
キーワードY染色体 / STR / microsatellite / 多型 / DYS19 / DYS390 / DYS395 / DYS384
研究概要

Genome Data Base(GDB)収載のDYS19,DYS390,DYS395,DYS384を対象に,福井県在住者のアレルの分布とその出現頻度を,変性ポリアクリルアミドゲル電気泳動・SYBR GrcenI染色により調査し,主要なアレルの塩基配列の決定を行った。アレル数,PD値,PCR産物の大きさ,検査数は以下の様であった。DYS19:5個,0.72,186-202bp,n=131;DYS390:6個,0.75,216-236bp,n=129;DYS395:5個,0.58,116-132bp,n=128;DYS384:30個,0.95,350-440bp,n=181。この内,DYS384は男性で2本,女性で4本又は2本のバンドが検出されること,ヒトの染色体を一本含むハイブリッド株化細胞のDNAを使った実験では、ヒトX染色体を含む細胞から抽出したDNAでのみDYS384を検出できることから,DYS384はDXS^<***>と名称変更が必要なことを見出し,GDBに対して訂正を申し入れた。
一方,我々は大きさが200bp以下で,日本人集団においてより多型性に富む,Y染色体の4塩基繰り返し配列多型マーカーの新規開発をめざしている。Y染色体cosmid libraryより,12種類の4塩基繰り返し配列のprobeを用いて,繰り返し配列を含むcosmidをつりあげたところ,261個のクローンのうち12個にプローブとハイブリッドするものが得られた。今後はそれらのcosmidからplasmidを調製して,適当な制限酵素で切断し,subcloningする。再度probeで選択し,塩基配列の決定,PCR用プライマーの設計・合成,Y染色体特異性の検討をする。更に,allele頻度分布の調査,親子間の遺伝性の検討,変異体の検索などをおこなって,多型マーカーとして確立することをめざす。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Aoyama M,et al.: "DYS19 marker in Japanese populations" International Journal of Legal Medicine. 110. 112-113 (1997)

  • [文献書誌] 松木孝澄,他: "Y染色体DNA多型マーカーの調査と開発" 日本法医学雑誌. 52(印刷中). (1998)

  • [文献書誌] 松木孝澄,他: "Y染色体STR3種のアレル頻度分布" 日本法医学雑誌. 52(印刷中). (1998)

  • [文献書誌] Ikegami T, et al.: "Novel mutations of the peripheral myelin protein 22 gene in two pedigrees with Dejerine-Sottas disease" Human Genetics. (印刷中). (1998)

  • [文献書誌] Iida R,et al.: "The fifth allele of the human deoxyribonuclease I (DNase I) polymorphism" Electrophoresis. 18・11. 1936-1939 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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