研究課題/領域番号 |
09877118
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
森若 文雄 北海道大学, 医学部, 助教授 (30142722)
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研究分担者 |
田代 邦雄 北海道大学, 医学部, 教授 (90002154)
菊地 誠志 北海道大学, 医学部, 助手 (10271660)
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キーワード | 神経筋症患 / 筋萎縮性側索硬化症 / 遺伝子変異 / 遺伝子治療 / ウイルスベクター |
研究概要 |
筋萎縮性側索硬化症(ALS)を初めとする運動ニューロン疾患、筋ジストロフィーに代表される神経・筋疾患には、現在に至るまで有効な治療法は未だ確立されていない。この現状を打開するために、従来とは全く異なった遺伝子レベルでの治療法の確立が望まれている。 今回、家族性ALS家系で新しいCu/Zn superoxide dismutase(SOD1)geneの変異(Asp90Val)を同定した。この遺伝子変異による運動神経変性を修復するために、ウイルスベクターを用いた遺伝子の導入の可能性を検討した。ウイルスベクターとしてHTLV-1ウイルス、アデノウィルス、アデノ随伴ウイルスベクターなどが考えられるが、HTLV-1ウィルスやアデノウイルスでは免疫源性、炎症惹起性が指摘されており、現在、アデノ随伴ウィルスベクターが候補となる。運動神経変性に対する神経栄養因子(neurotrophic factor)をラット胎児脊髄運動神経細胞移植片培養よりクローニングし、アデノ随伴ウイルス・ゲノムからEIA、EIB、E3遺伝子を欠損したウイルスDNAを持つ発現コスミドカセットに組み込み、このコスミッドカテットDNAと親ウイルスDNAをco-transfectし、継代培養にて精製ウイルスを得るよう、実験を進めている。今後、更に組換えウイルスの投与方法などを含めて、検討を重ね,神経筋疾患に対する遺伝子治療の治療法の確立を目指す.
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