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1997 年度 実績報告書

末梢神経障害における炎症性cytokineの役割

研究課題

研究課題/領域番号 09877123
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

長谷川 節  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (50256434)

研究分担者 森田 昌代  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (40277083)
キーワード末梢神経障害 / 炎症性cytokine / 抗好中球細胞質抗体 / MPO-ANCA
研究概要

炎症性cytokineの末梢神経系に対する影響を検討することを目的として,myeloperoxidaseに対するanti-neutrophil cytoplasmic antibody(抗好中球細胞質抗体)陽性血管炎(MPO-ANCA related vasculitis)患者で末梢神経障害の有無を臨床的に研究した.
MPO-ANCAは炎症性cytokineと共軛して好中球を活性化し,血管壊死を惹起する.このためMPO-ANCA related vasculitisは炎症性cytokineによる臓器障害をきたす代表約疾患とされている.
神経学的診察で患者9例のうち5例に表在感覚鈍麻,6例に遠位優位の筋力低下を認めた.全例に末梢神経伝導検査異常を認め,針筋電図では神経原性変化を,腓腹神経組織ではpatchyな有髄神経線維密度の低下を認めた.
polyneuropathy型4例,mononeuropathy型1例,混在型4例の末梢神経障害と判断した.MPO-ANCA related vasculitisでは高率に末梢神経障害をきたすことが示唆され,成因に炎症性cytokineの関与が考えられた.
これまで炎症性cytokineによる末梢神経障害は注目されておらず,今後,作用機序の解明を進める方針である.

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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