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1999 年度 実績報告書

メタロプロティナーゼ・インヒビターの局所発現による川崎病冠動脈瘤の遺伝子治療

研究課題

研究課題/領域番号 09877147
研究機関鹿児島大学

研究代表者

宮田 晃一郎  鹿児島大学, 医学部, 教授 (30041411)

研究分担者 野村 裕一  鹿児島大学, 医学部・附属病院, 講師 (90237884)
武井 修治  鹿児島大学, 医学部・附属病院, 講師 (60175437)
吉永 正夫  鹿児島大学, 医学部, 助教授 (10145469)
前野 伸昭  鹿児島大学, 医学部, 助手 (20305113)
西 順一郎  鹿児島大学, 医学部, 助手 (40295241)
キーワード川崎病 / VEGF / 血管内皮細胞 / サイトカイン
研究概要

前年までの報告で川崎病急性期血清中におけるメタロプロテイナーゼの発現には血管内皮増殖因子vascular endothelial growth factor(VEGF)の上昇が重要であることが明らかになったため,川崎病と同様の全身の炎症性疾患である若年性関節リウマチ(JRA)およびCastleman病におけるVEGFの関与を検討した。
1.JRA患者58名(全身型17名,多関節型29名,少関節型12名)の血清中VEGFをELISAで測定した.全身型および多関節型ではコントロール群,少関節型にくらべて有意に高値であった。多関節型では,血清中VEGF値は,障害された関節数,他の炎症性マーカーと有意に相関し,関節局所における炎症にVEGFが関与していることが示唆された。
2.Castleman病患者2名(限局型1名,全身型1名)の血清とリンパ節細胞培養上清中のVEGFをELISAで測定,またリンパ節内でのVEGF発現を免疫組織学的に検討した。血清とリンパ節細胞培養上清のVEGF濃度はコントロールに比べて有意に上昇していた。またリンパ節では,濾胞間領域のプラズマ細胞においてVEGFの発現が顕著であった。以上からCatleman病のリンパ節でVEGFが局所的に異常産生されることが,本疾患における全身性炎症の原因のひとつであることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nobuaki Maeno et al.: "Increased circulating vascular endothelial growth factor is correlated with Disease activity in polyarticular Juvenile Rheumatoid arthritis"J.Rheumatology. 26(10). 2244-2248 (1999)

  • [文献書誌] Junichiro Nishi et al.: "Expression of vascular endothelial growth factor in sera and Lymph nodes of the plasma cell type of Castleman's disease"British.Journal of Hematology. 104. 482-485 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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