研究課題/領域番号 |
09877159
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
神崎 寛子 岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (00224874)
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研究分担者 |
大野 貴司 岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (80203884)
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キーワード | cryptidin / human β-defensin 2 / マウス / 表皮細胞 / 線維芽細胞 / TNF α / IL 6 |
研究概要 |
1 マウス表皮でのcryptidin5の発現 BALB/cマウスの皮膚におけるcryptdin mRNAの発現を検討した。RT-PCR法では、表皮および培養表皮角化細胞にてcryptdin mRNAが発現していたが、培養皮膚線維芽細胞での発現は認められなかった。発生段階では胎生17.5日よりcryptdin mRNAの発現が認められた。皮膚由来PCR産物のクローンはcryptdin5と相同であった。また、In situ hybridization法にて、cryptdin mRNAは胎児北よび新生児期では、基底層直上の表皮角化細胞に発現しているが、成長とともに毛根部に移動していることが示された。 2 培養ヒト線維芽細胞におけるhuman β-defensin2(HBD-2)の遺伝子発現 培養線維芽細胞よりRNAを抽出しHBD-2特異プライマーを用いたRT-PCR法によりcDNAを作製し、PCR-Script vectorにsubcloningした。表皮細胞とほぼ一致した塩基配列を持つ遺伝子の発現が確認された。その発現はTNFα、IL6刺激により増加した。 3 皮膚でのHuman β-defensin-2発現 ヒト培養表皮角化細胞にサイトカインを加え、HBD-2 mRNAの発現を半定量RT-PCR法にて検討した。ヒト培養表皮角化細胞はIL6およびTNFαを添加することによりHBD-2 mRNAの発現が亢進していた。また、ヒト培養表皮角化細胞より得たHBD-2 mRNAのRT-PCR産物をサブクローニングし、塩基配列を確認後RNAプローブを作成した。生検標本を用いてin sjtu hybridizationを行ったところ尋常性乾癬皮疹部では表皮有棘層、汗管にて発現が認められた。
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