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1998 年度 実績報告書

新しい非放射性マイクロスフェアと蛍光X線分析法を用いた皮膚微小血行動態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09877164
研究機関東海大学

研究代表者

谷野 隆三郎  東海大学, 医学部, 教授 (50051595)

研究分担者 伊東 邦久  東海大学, 医学部, 助手 (70307271)
キーワード非放射性マイクロスフェア / マイクロスフェア法 / 蛍光X線分析法 / 皮膚微小循環 / 皮膚血流量測定
研究概要

昨年度より、より安全で正確で簡便なマイクロスフェア法を開発し、小動物の皮膚の微小血流量の測定を行ってきた。トレーサーとして、取り扱いが簡単で安全な非放射性の安定重元素を用い、さらに分析法としては、微量元素の分析に高い信頼性を持つ蛍光X線分析装置を使用した。動物種については昨年度の研究結果よりウサギが最適であると判断し、本年度はウサギを用いたデーター採取を行った。
【方法】非放射性マイクロスフェアは、I、Y、Zr、Nb,In,Ba,Ce,Brの8種類の安定重元素を、それぞれポリスチレンに重合させ直径約15μmのマイクロスフェアとする。ウサギ30匹に対し、頚動脈より左心室内にカニュレーションを行い、マイクロスフェアを注入。同時に末梢動脈より採血を行いリファレンス値とする。血流量を測定する組織を切り出し、KOHにて組織溶解の後、蛍光X線分析にて組織中に含有される重元素の値を測定する。組織中の重元素量、組織重量、リファレンス採血量と時間、リファレンス血中の重元素量、からその組織の血流量を計算した。
【結果】上下腹壁動脈領域の腹部皮膚の血流量は組織1gあたり1.22±0.10mlであった。同時に測定した他組織の血流量は、肝2.58±1.31ml、腎3.29±0.35ml、大脳0.92±0.25mlであった。(単位はいずれもml/g/minute)
【考察】本方法は小動物での皮膚の微小血流量の測定に非常に有用である。今後、皮弁の血流量や様々な条件下での皮膚血流量の測定などの応用が期待できることが判明した。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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