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1997 年度 実績報告書

坑FKBP12自己抗体の肝移植後の拒絶反応および自己免疫疾患における臨床的意義

研究課題

研究課題/領域番号 09877226
研究機関京都大学

研究代表者

猪飼 伊和夫  京都大学, 医学研究科, 講師 (60263084)

研究分担者 山内 清明  京都大学, 医学研究科, 助手 (00291427)
キーワードFKBP12 / 坑FKBP12自己抗体 / 生体部分肝移植 / 拒絶反応 / 自己免疫疾患 / FK506 / SLE / epitope
研究概要

生体肝移植患者及び自己免疫疾患患者における坑FKBP12自己抗体の臨床的意義について検討した。
1)生体肝移植患者47人においては、移植後、拒絶を合併した群では拒絶を合併しなかった群より既に術前から高頻度に坑FKBP12自己抗体が存在し(13/22VS6/25、p=0.0193)、移植後も有意に高頻度に坑FKBP12自己抗体が検出された(12/22 VS 2/25、p=0.001)。更に術後自己抗体が陽性の症例は、予後が不良であることが判明した。
2)自己免疫疾患患者及び健常者における陽性頻度は、SLE(13/39);PPS(9/27);CREST(3/7);RA(1/8):MCTD(0/5);Graves'disease(2/12);IDDM(1/6);polymyositis(0/3);MG(1/4);AIH(1/6);PBC(3/9);健常人(2/33)であった。坑FKBP12自己抗体は主としてFKBP12のfunctional domainであるThr^<27>〜Phe^<45>を認識しており、更にFKBP12とFK506、calcineurin、calmodulin、及びCa^<2+>がpentamerを形成する活性を阻害することが確認された。
これらのことより坑FKBP12自己抗体は肝移植後の拒絶及び予後に対する予測因子になり得るとともに、免疫異常の発症メカニズムに関与している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Nobuhiko Shinkura: "Presence of anti-FKBP12 autoantibodies in patients with liver allografts" Transplantation. 64・9. 1336-1342 (1997)

  • [文献書誌] Nobuhiko Shinkura: "Anti-FKBP12 autoantibodies as a useful predictor of rejection following liver transplantation" American Society of Transplant Physicians 16th Annual Meeting Program and Abstracts. 148-148 (1997)

  • [文献書誌] 新蔵 信彦: "肝移植後拒絶反応における坑FKBP12自己抗体の臨床的意義についての検討" 日本移植学会雑誌. 32. 74-74 (1997)

  • [文献書誌] 新蔵 信彦: "自己免疫疾患における新しい自己抗体-坑FK binding protein 12(FKBP12)自己抗体の解析" 日本免疫学会総会 学術集会記録. 27. 205-205 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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