研究概要 |
1.イヌにおける無血的肝灌流法の確立 全痲下,無血的肝灌流法をV-Vバイパス(上腸間膜静脈-内頚静脈)を用いて行った.術後3匹中1匹は肺空気塞栓にて死亡した.残りの2匹は術後経過良好で,灌流中,肝は速やかに脱血され,vital signも安定していた. 2.ADENOVIRAL VECTORのイヌヘの至適投与量の設定 10^9pfuのLac-Z遺伝子を含んだADENOVIRAL VECTORを40cc/分にて5分間灌流した.術後2日目,21日目に左葉,右葉より生検しbeta-galactosidase染色したところ2日目で平均で約30%,21日目で0%の陽性細胞が認められ,葉間に差は認められなかった. 3.他臓器へのADENOVIRAL VECTORの感染 術後2日目,21日目に肺,腎,脾臓,小腸を生検し,PCRにてADENOVIRAL VECTORのDNAを検索すると,DNAは認められなかった.
|