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1997 年度 実績報告書

新しい視点からの麻酔薬の作用および副作用の機序の解明と新規麻酔薬評価への応用

研究課題

研究課題/領域番号 09877298
研究機関北海道大学

研究代表者

鈴木 邦明  北海道大学, 歯学部, 助教授 (40133748)

研究分担者 出山 義昭  北海道大学, 歯学部, 助手 (80271667)
吉村 善隆  北海道大学, 歯学部, 助手 (30230816)
キーワードNa,K-ATPase / 麻酔薬 / バルビタール / ベンゾジアゼピン / 揮発性麻酔薬 / ケタミン / ドロペリドール
研究概要

1.ウサギの脳と腎臓の膜分画から、麻酔薬の作用を解析するのに必要な純度とNa,K-ATPaseを単離、精製した。
2.精製酵素を用いてNa,K-ATPase活性、部分反応であるNa-ATPase活性とK-pNPPase活性に対する麻酔薬の作用を調べたところ、いずれの麻酔薬も上記3活性を抑制した。麻酔薬および麻酔関連薬としてバルビタール(ペントバルビタール、チオペンタール)、ベンゾジアゼピン(ミダゾラム、ジアゼパム、フルニトラゼパム)、揮発性麻酔薬(ジエチルエーテル、ハロタン、セボフフラン、イソフフラン)、その他(ケタミン、ドロペリドール)を用い、薬物の濃度を広く変えて測定を行うことによって50%阻害濃度(Ki_<50>)を求めた。
3.脳Na^+,K^+-ATPase活性測定において、揮発性麻酔薬によるKi_<50>値と報告されている最小肺胞濃度(MAX)の間には強い相関(r=0.987)がみられた。
4.各麻酔薬のNa^+,K^+-ATPase活性、Na^+-ATPase活性とK^+-pNPPase活性に対するKi_<50>値の順序を比較したときバルビタール、ベンゾジアゼピン、揮発性麻酔薬の各グループごとに共通の傾向を示した。このことは、各グループによってNa^+,K^+-ATPaseの阻害機構に違いがあることを示唆する。
5.脳と腎臓のNa^+,K^+-ATPaseでは、基本的に同様の結果が得られたが一部で異なっていた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kuniaki Suzuki: "Equilibrium of Phosphointermediates of Sodium and Potassium Ion Transport Adenosine Triphosphatase" Journal of General Physiology. 109. 537-554 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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