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1998 年度 実績報告書

異種宿主精巣内精粗細胞移植による精子形成

研究課題

研究課題/領域番号 09877315
研究機関鳥取大学

研究代表者

SOFIKITIS Nikolaos  鳥取大学, 医学部・附属病院, 講師 (60252863)

キーワード精粗細胞 / 移植 / ヌードマウス / 男性不妊症
研究概要

成熟(12週)オス ゴールデンハムスターの精巣より精細胞を採取後、精祖細胞のみを取り出した。これを、8匹の成熟ヌードマウスの精細管中に、顕微鏡下に注入した。注入は、ヌードマウスの片側精巣10か所づつ、両側で合計20か所とした。注入後4か月目にヌードマウスを屠殺し、この精巣、精巣上体、精管を採取した。それぞれを切粉し、顕微鏡下で検索したところ、8匹中3匹で精巣、精巣上体、精管のすべてに、ヌードマウスの精子の他に、ハムスターの精子をみとめた。平均運動率は、ヌードマウス精巣、精巣上体尾部、精管、それぞれで5%、50%、60%であり、形態学的に正常であった。また、精子成熟度のマーカーである、Cytoplasmic dropletは、ヌードマウスの精巣でつくられたハムスター精子の平均69%に精巣上体尾部で1%に認めた。ヌードマウス精巣中には、ハムスターの円形精子細胞も見られた。精巣組織の残りは、電子顕微鏡にて詳細に検討し、ヌードマウス精巣中でハムスターの精細胞の成熟を確認した。
今後は、得られた精子を用い、ハムスターの卵子に対し、顕微鏡下で卵細胞質内精子注入法を行い、、受精能、胚発育能を評価する。受精分割した胚は、一部は、ハムスター子宮内に移植し、産仔ができるかどうか検討し、産仔が得られた場合は、先天異常及び染色体の解析を行う。また、3世代に渡って繁殖させ、異常の有無をみる。残りの分割卵は、4〜8細胞期に胚生検をし、胚の段階での染色体の異常を検討する予定である。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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