研究概要 |
突発性難聴新鮮例15例,陳旧例10例,遅発生難聴5例,若年性一側聾10例の患者から同意の上,血清を採取した.また突発性難聴新鮮例を中心としてステロイド治療をおこない,発症直後,1ヶ月後,6ヶ月後,1年後に血清を採取した.この血清を用いてラット内耳抽出液との間でWestern Blottingをおこなっている.一部の症例で抗内耳抗体が見つかったため,ラットの内耳切片上で,陽性部位を確認しているが,現在まで陽性所見はみられなかった.さらに,症例の経過を追うとともに,組織学的検討を追加してゆく.また陽性部位の局在を詳細に検討するため,免疫電子顕微鏡検査を導入して検討する予定である.研究成果の発表はさらなる検討を行った上でおこなう予定である.
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