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1998 年度 実績報告書

筋芽細胞に対するHGFの作用-舌再建へのアプローチ-

研究課題

研究課題/領域番号 09877354
研究機関鹿児島大学

研究代表者

大工原 恭  鹿児島大学, 歯学部, 教授 (40028733)

研究分担者 網田(安田 (陽子)  鹿児島大学, 歯学部, 教務職員 (70274850)
キーワード筋芽細胞 / 肝細胞増殖因子(HGF) / 増殖 / c-Met / 分化 / 第一鰓弓 / 舌
研究概要

これまでに、マウス筋芽細胞(C2C12)を組み換え体ヒトHGFの存在下で培養することで、DNA合成および細胞数の増加を確認した。またin vitroでは、HGFがオートクリン的に筋芽細胞の分化と増殖を調節していることを確認した。そこで、さらにin vivoにおいて、HGFが舌筋の分化と増殖を調節しているか否かを検討するため、以下の実験を行った。
まず、胎生10日のマウス胚より、将来舌に分化する第一鰓弓を得て、HGFとその受容体であるc-Metが発現しているか否かをRT-PCR法により検討したところ、両遺伝子ともに発現していることを確認した。次にHGFとc-MetのmRNAレベルでの発現の三次元的な分布の経時的変化を検討するため、digoxygeninでラベルしたRNAプローブを作成し、ホールマウントin situハイブリダイゼーション法を胎生10日から13日のマウス胚に行ったところ、両遺伝子とも胎生10.25日ごろから発現が増し、12.5日ごろを最高に、次第に減弱するという結果が得られた。また、c-Metの発現部位と筋組織のマーカーであるデスミンの免疫染色による被染色部位は、大部分一致していた。
さらに、胎生10日のマウス胚の第一鰓弓を無血清のBGJB培地で120時間培養し、in situハイブリダイゼーション法でHGFとc-MetのmRNAレベルの舌相当部での発現を検討したところ、両遺伝子ともに染色はin vivoの時よりも薄いが、c-Metの発現部位とデスミンの免疫染色による被染色部位と大部分、一致していた。
以上の結果は、HGFが舌筋の分化と増殖を調節していることを示唆するものである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Araki,N.: "Involvement of oxidative stress in tumor cytotoxic activity of hepatocyte growth factor/scatter factor." J.Biol.Chem.274(in press). (1999)

  • [文献書誌] 大西,智和: "HGFの構造と機能" 肝胆膵. 38(印刷中). (1999)

  • [文献書誌] Kajihara,T.: "Expression of hepatocyte growth factor/scatter factor(HGF/SF)and c-met in human dental papilla and fibroblasts from dental papilla." Arch.Oral Biol.(in press). (1999)

  • [文献書誌] Arakaki,N.: "Hepatocyte growth factor/scatter factor activates the apoptosis signaling pathway by increasing capase-3 activity in Sarcoma 180 cells." Biochem.Biophys.Res.Commun.245. 211-215 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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