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1998 年度 実績報告書

ヒト口腔扁平上皮癌細胞の放射線耐性遺伝子および薬剤耐性遺伝子の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09877391
研究機関九州大学

研究代表者

森藤 政代  九州大学, 歯学部, 助手 (90271113)

研究分担者 大石 正道  九州大学, 歯学部, 教授 (70037505)
キーワード口腔癌 / 遺伝子 / ゲノム / 放射線耐性 / 薬剤耐性 / ヒト / Genomic Figer Print法 / Differential Display法
研究概要

当科患者の放射線および抗癌剤(ブレオマイシン)治療前後の検体の遺伝子を比較検討し,放射線耐性遺伝子あるいは抗癌剤耐性遺伝子の解析を行った。また患者の未治療の検体から癌細胞株を作製し,それらに対し,抗癌剤(ブレオマイシン,シスプラチン)耐性癌細胞株を樹立した。
1.放射線およびブレオマイシン治療前後の検体から,DNAを抽出し,Aluのプライマー(岡山大学病態遺伝学の清水憲二教授より譲与)の組み合わせ(10組)にて,Inter-AlulongPCR法によるGenomicFigerPrint法(ヒトゲノムDNA中に存在するAlu配列を利用したPCR法)を行った。治療前後にて相違のあるバンドのうち,5検体に共通なバンドを3種類認め,耐性遺伝子の可能性が考えられた。これらに対し,ダイレクトシークエンスを行ったが,エラーが多いため,クローニングを行い,同定を行っている。また,摘出物の量的問題により,TotalRNAが抽出できた検体が2種類に限定され,これらに対し,240種類のプライマーを用い,DifferentialDisplay法を行った。発現の相違のあるバンドを6種類認め,その中でノーザンブロット法にて確認できたものが,2種類あったので,クローニングを行っている。
2.当科患者の未治療の検体から,粘表皮癌細胞株MQ-SH,頬粘膜癌細胞株SQ-UTを樹立し,ブレオマイシンまたはシスプラチン0.1μg/mlを培地に添加し,1μg/mlまで徐々に濃度を上げ,耐性癌細胞株を6か月かけて樹立したところである。これらの耐性・非耐性癌細胞株に対し,GenomicFigerPrint法やDifferentialDisplay法を進めている。また口蓋(原発巣,リンパ節転移巣),舌(2種類),舌癌リンパ節転移巣(2種類),舌癌皮膚転移巣由来の癌細胞株を樹立したので,各々に対し,同様に耐性癌細胞株を作製しているところである。放射線耐性癌細胞株は今回樹立できなかった。

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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