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1998 年度 実績報告書

アンチセンスDNAの至適投与法の確立を目指した体内動態、細胞内動態解析法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09877455
研究機関東京大学

研究代表者

杉山 雄一  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (80090471)

研究分担者 加藤 将夫  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (30251440)
鈴木 洋史  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教授 (80206523)
キーワードアンチセンス / ドラッグデリバリーシステム / 体内動態 / ターゲティング / 細胞内挙動
研究概要

前年度に引き続き、アンチセンスの体内動態ならびに薬効の評価系確立を目的とした検討を行った。デリバリーする際の有効な標的部位となるレセプター介在性エンドサイトーシスに関する速度論解析を行い、問題点の一つであるダウンレギュレーションのin vivo評価系の確立を試みた。肝細胞増殖因子受容体として知られるc-metのダウンレギュレーションを過剰量リガンドで引き起こしたところ臓器非特異的にc-metの低下と回復が観察された。臓器細胞膜分画を調製しWestern blot法により細胞表面レセプターの定量化を行ったところ、得られた発現量とリガンドの臓器クリアランスとの間に比例関係があり、本手法によりin vivoレベルでのダウンレギュレーションの解析が可能であることが示唆された。これまで我々が試みてきたエンドサイトーシス速度論モデル構築において、本手法を用いることによりレセプター側の動きについても情報を得ることが可能となった。そこでアンチセンスの薬効評価系として申請者らが精通している薬物輸送蛋白質(トランスポーター)の機能発現をターゲットとした。すなわち肝細胞血管側に発現するトランスポーターに対するアンチセンスを構築し、蛋白の発現量と機能について検討を行った。アフリカツメガエル卵母細胞発現系で肝臓総mRNAに対するハイブリダイゼーションを行いアンチセンスの本質的活性を確認した。また肝トランスポーターの基質を数種類選択し、これらの肝細胞取り込みに占めるトランスポーターNtcpならびにoatp-1の寄与率を算出した。これによりin vivoでアンチセンスをターゲティングした際の、機能(肝細胞への基質の取り込み)の最大活性を見積ることが可能となり、薬効発現系の確立につながるものとなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Ke-Xin Liu: "Ligand-induced downregulation of receptor-mediated clearance of hepatocyte growth factorin rats." Am.J.Physiol.275・E38. E835-E842 (1998)

  • [文献書誌] Hirokazu Kouzuki: "Contribution of sodium taurocholate co-transporting polypeptide to the uptake of its possible substrates into rat hepatocytes." J.Pharmacol.Exp.Ther.286. 1043-1050 (1998)

  • [文献書誌] Hirokazu Kouzuki: "Contribution of organic anion transporting polypeptide to the uptake of ligands into rat hepatocytes" J.Pharmacol.Exp.Ther.in press.

  • [文献書誌] Hitoshi Ishizuka: "Transport of temocaprilat into rat hepatocytes:Role of organic anion transporting protein(oatp)." J.Pharmacol.Exp.Ther.287. 37-42 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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