大学、専門学校等の教育機関で教授されている助産技術教育の理論と技法は、臨床の場でどのように実践されるのかを助産学の臨地演習を通して調査した。対象は看護大学で助産課程を選択している4年生の学生6名で夏期5週間の集中実習で、特に分娩介助実習の経験に焦点を当てて、実習の中で学生が学習していく対象と方法について学生自身の経験を分析した。その結果、以下の4つのトピックが抽出された。 1.学習としての参加:学習資源としての指導助産婦 2.学校教育に対する信念体系: <基礎としての学校教育>と<知識は実践を通して自分の中で馴染んでいく> 3.実践共同体との連結点としての臨床指導:臨床指導者との人格的つながり 4.助産婦としてのidentity:<助産学生であること> <identifyするには不十分な自己> 【研究に対する倫理的配慮】 本研究への研究協力や中止については本人の自由意思によることを明確に示し、データーは本研究以外の目的では使用しないことを保証した。 本研究の成果は第19回日本看護科学学会学術集会(平成11年12月3日〜4日)で発表した。
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