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1997 年度 実績報告書

食品微生物の混合培養による新規食品機能の発現

研究課題

研究課題/領域番号 09878004
研究機関日本女子大学

研究代表者

川澄 俊之  日本女子大学, 家政学部, 助教授 (10267312)

キーワード混合培養 / ヨ-グルト / 抗変異原性 / 乳酸菌 / AF2
研究概要

本年度は当研究室における既存データの再現性を確認すること、混合培養における活性増加と菌数の相関を把握することを目的とし、市販ヨ-グルトから新たに分離した乳酸菌を用い、ヨ-グルト作成中の菌数変化とAF2に対する抗変異原活性との関連性について検討した。また、AF2以外の変異原としてtrp-p-1についても若干の検討を行った。その結果、以下のことが明らかとなった。
1.(1)球菌単独培養、(2)桿菌単独培養、(3)球菌桿菌混合培養により作成したヨ-グルトでは、ヨ-グルトが固化した時点(分析時)における菌数は(1)9.8×10^7(cfu/ml)および(2)2.3×10^8(cfu/ml)であり、桿菌の方が最終菌濃度が高かったが固化する日数に違いが見られ、(1)では比較的早く固化したが、一方(2)では固化するまでに10日程度の長期間を要した。(3)の混合培養では球菌および桿菌を1:1の菌数比率で植菌したが、初めに球菌が増殖を開始しやや遅れて桿菌の増殖が見られた。また、桿菌の増殖につれて球菌数は減少した。ヨ-グルト固化時には桿菌の割合が高く83%(最終菌濃度:球菌6.7×10^7、桿菌3.3×10^8)であった。
2.AF2に対する抗変異原活性は(1)、(2)、(3)で作成したヨ-グルト上清をAmes Testにより抗変異原活性を調べた。また、(4)として(1)および(2)で作成したヨ-グルトの上清を後から混合したものについても(3)との比較の意味で分析した。その結果、(1)2.0%(2)26.4%(3)51.4%(4)6.6%の抗変異原活性が見られ混合培養により抗変異原活性の顕著な増加が観察された。また、単独培養後の上清を混合した(4)では活性増加は見られず、混合培養中に何らかの抗変異原活性が生じるものと考えられた。また、菌数と活性増加との相関性は見られず、この結果も混合培養により何らかの相乗効果が現れる事を支持していた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 市川説子,川澄俊之: "発酵乳の抗変異原活性における乳酸菌混合培養の効果" 日本家政学会第49回大会 研究発表要旨集. 130-130 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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