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1998 年度 実績報告書

「若者のマイノリティーに対する意識」についての実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 09878010
研究機関相愛女子短期大学

研究代表者

竹田 美知  相愛女子短期大学, 生活学科, 助教授 (00144634)

キーワード外国人人権 / 外国人イメージ / 性別役割 / 海外就職 / 国際結婚 / 国際交流 / 人権教育 / 若者の価値
研究概要

昨年度は、関西地域における若者の外国人に対する意識について調査を行った。本年は第1に、秋田、名古屋、北九州と地域ごとに調査を行った。外国人の居住状況は地域によって異なる。秋田地域は他地域に比して外国人との交流は少ない。北九州地域は、地理的にも近いこともあって韓国、中国の人達と親しくしている者が多く、名古屋地域は中南米の外国人が多く居住しているにもかかわらず、交流は少ない。また名古屋地域の学生は、外国人の女性の職業イメージを風俗業従事ととらえる傾向がある。このような現在の外国人との交流状況、イメージは、将来の外国人との関わりと関連がある。秋田の学生は、外国人との交流が少ないこともあって、海外就職、国際結婚、結婚相手の渡航に同行するかどうか、海外移住、海外留学すべてにおいて、非積極的である。第2に異文化体験と現在の外国人との交流、将来のライフコースをみるために帰国子女受け入れ高校に調査を依頼し帰国生徒と一般生徒の比較を行った。現在の外国人との交流頻度、将来のライフコースにおける外国人との関わりに対する積極性に関しては有意差は見いだせなかった。しかし外国人と交流する際の不安という質的な面においては、帰国生の方が語学や人間関係の面において不安が少ない。第3にアンケート調査で得られたこのような異文化経験の差異がもたらす外国人についての意識の差の質的な側面を探るために、在日外国人支援団体に所属するボランティアと、帰国子女を対象としてインタビュー調査を試みた。現在、このインタビュー調査を分析中の段階であり、彼らのライフコースにおける異文化体験、家族との関わり、学校教育の有り様が外国人に対する意識をいかに変化させてきたかそのプロセスをあきらかにしている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 竹田 美知: "「異文化体験とライフコース-海外帰国子女受け入れ高校の調査結果から-」" 相愛女子短期大学研究論集46巻. 46巻. 113-129 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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