今年度は、前年度までの成果を基に、「リラクゼーション」「協力的活動による学習コミュニティの形成」「センサリーアウェアネスやリリーステクニックの技法を用いた運動感覚の気づき」「現代ダンスの創作法を用いた動きづくり」などの活動を組み合わせた学習プログラムを作成し実施した。 実施後の学習者の自由記述式感想文をKJ法により分析したところ、記述内容は以下のようにまとめられた。 A.身体感覚の気づき→日常生活やダンス・スポーツ活動へのリラクゼーション技法の応用 リラックスしたときの身体の感覚に気づいた→自分でからだをリラックスさせる方法がわかった→自分でからだをリラックスさせることができるようになった→日常生活での動きやダンス・スポーツ活動へリラクゼーション技法が応用できるのではないかと考えた→実際に応用を試み、うまくいった B.ダンス観の変容 どんな動きでも組み合わせればダンスになると気づいた→ダンスに対して抱いていた既成概念が崩れた→受容の幅が広がった→苦手意識や学習に対する不安が軽減した C.自己への気づき 自分の身体感覚に意識を集中できた→自分でも気づかなかった自分を発見できた→自分に対するものの見方が変わった→「他人とは違う自分」がいて「自分とは違う他人」がいることを再認識した→「人」が大切に感じられるようになった
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