本年度は実に実り多い年であった。昨年一応のデータ入力か終了しているため、そのデータを元に、4つの口頭発表おこない、フロアーから貴重な助言等を得た。 (1) 「ESP教材における非専門用後の扱い方」8月20日 第24回全国英語教育学会松山研究大会 (2) 「コンピュータはESP教材作成にどのような貢献かできうるか」8月29日 英米文化学会第16回全国大会 (3) 「コンピュータ分析による法学部のためのESP教材の開発」9月11日 大学英語教育学会第37回全国大会 (4) 「アメリカ憲法判例読解におけるJACET基本語4000の有用性」2月6日 大学英語教育学会ESP研究会 今年度の研究の特徴は、(1)数量的な語彙分析を一応終了させたこと、(2)日本人学習者の口頭でのコミュニケーション能力の基本となる中学校レベルの語彙の使用頻度と使用語義との比較を終えたこと、(3)大学生レベルで習得している一般語彙の語義とアメリカ憲法判例における使用語義との比較を終了させたこと、(4)憲法判例読解に極めて重要でかつ大学生がおよそ知らないであろう専門用語の抽出を終えたこと、(5)憲法判例において頻度の高いコロケーションあるいは高頻度で使用される形式化された表現等の抽出と分析を開始したこと、(5)憲法判例においてより多くの伝達情報を1文に凝縮するための文法構造の解析に着手したこと、(7)コンピュータを使ったESP教育の可能性を実証しつつあること、などが挙げられる。
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