研究概要 |
この研究では,都市計画への市民参加を促進するために,市民がインターネットを通じて3次元データにアクセスし,かつこれを更新できる双方向操作型システムを構築することを目的としている。 インターネットを利用した都市計画情報システムは,都市計画への住民参加を促す上で大きな効果が期待される。そこで平成9年度では,都市計画情報ホームページの構成のあり方を検討することによって,今後の課題を明らかにするとともに,都市計画情報ホームページの作成も試みた。(1)日米自治体における既存の都市計画情報ホームページの現況を調査した。現在,総じて未成熟な都市計画情報ホームページの中にも,注目すべきいくつかの試みが見られた。(2)その調査を踏まえて,都市計画情報の類型化を行った。都市計画情報に関わるには,行政担当者,開発者,市民などいくつかの経済主体が考えられるが,それぞれの主体がどのような計画情報を必要とするのか整理し,また,中央官庁と地方自治体とに分類して,それぞれ関連する計画情報を整理した。この整理は,そのまま都市計画情報ホームページの一般的な構成に反映された。その構成は,都市計画用途地域,都市計画課題とそれに対応する対策を軸とするものである。さらに,(3)インターネット関連技術,すなわち,WWW(World Wide Web)サーバー構築技術とHTML(Hyper Text Markup Language)・CGI(Common Gateway Interface)・Javaなどのホームページ作成技術,3次元画像作成言語VRML(Virtual Reality Modeling Language)を習得し,これらの技術の都市計画への応用を検討した。
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