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1997 年度 実績報告書

ダウン症遺伝子病理地図の作成-遺伝病から遺伝病解明へ-

研究課題

研究課題/領域番号 09878215
研究機関理化学研究所

研究代表者

添田 栄一  理化学研究所, ジーンバンク室, 副主任研究員 (00039330)

キーワード大腸菌人工染色体 / ヒト遺伝地図 / ダウン症病理 / 中枢神経系形成制御遺伝子
研究概要

これまでのヒト遺伝地図は遺伝子マーカー集合体であった。これをDNA(ゲノム物理地図)に置換えるとヒト遺伝地図はどのように改編されるだろうか?最近、開発された大腸菌人工染色体ベクターBAC/PACは、遺伝子材料を点(マーカー)から線(DNA)へ転換を可能にしただけでなく、遺伝子機能・発現地図、遺伝病理、発生シナリオ作成などゲノム生物学の萌芽的状況を作りだしている。本研究は、このインセンチブをダウン症病理解明で検証することを目的とする。
1)当初、ゲノム物理地図からCpGタッグ法で直接、遺伝子発現・機能地図に転換することを目的とした。しかし、PACのレア-カッター部位の検索が予想以上に困難であるため、本年度は、175kbのPACをショットガン法で直接シークエンスし,遺伝子解析からダウン症遺伝子の一つCBR3を発見した。
2)8メガベースのダウン症領域の物理地図を完成するため、約20万クローンのPACライブラリーのPCRスクリーニングを行い、10個のギャップのうち8個を埋めた。最長のコンテイグは3.5メガである。
3)中枢神経系形成制御遺伝子hSIMに関して現在のクローンでは奇形マウス作製が困難とわかり、新に開発されたシークエンス用BACライブラリーを導入し、三次元スクリーニングと染色体歩行法を確立した。現在完全長の候補遺伝子をスクリーニング中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Matsumoto,N.: "A 1.2-Megabase BAC/PAC Contig Spanning the 14q13 Breakpoint of t(2;14)in a Mirror-Image Polydactyly Patient." Genomics. 45. 11-16 (1997)

  • [文献書誌] Matsumoto,N.: "Possible Narrowed Assignment of the Loci of Monosomy 21-associated Microcephaly and Intrauterine Growth Retardation to a 1.2-Mb Segment at 21q22.2." Am.J.Hum.Genet.60. 997-999 (1997)

  • [文献書誌] Kitamura,E.: "A 3-Mb Sequence-ready Contig Map Encompassing the Multiple Disease Gene Cluster on Chromosome 11q13.1-q13.3." DNA Research. 4. 281-289 (1997)

  • [文献書誌] Watanabe,K.: "Mapping of a novel human carbonyl reductase,CBR 3,and ribosomal pseudogenes to human chromosome 21q22.2." Genomics.(in press). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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