研究課題/領域番号 |
09894027
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石田 英実 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60027480)
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研究分担者 |
五百部 裕 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (20252413)
中務 真人 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00227828)
仲谷 英夫 香川大学, 教育学部, 助教授 (20180424)
木村 賛 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20161565)
西田 利貞 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40011647)
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キーワード | ホミニゼーション / 環境 / 進化 / ヒト科 / 霊長類 / 生存戦略 / 中新世 / 鮮新世 |
研究概要 |
今日を生き、人類の明日を語るには、少なくとも進化史的に人間と地球との関係を詳細に検討しておくことが肝要である。この研究プロゼクトはこうして観点からホミニゼーションに着目し、「ホミニゼーションと環境変動」を取り上げた。 このテーマに関連した公開シンポジウムを京都で2度(7月と10月)にわたり開催した。形質人類学、機能形態学、古生物学、霊長類生態学、生態人類学、地質学の各分野の研究者が参加し、東アフリカ中新世ホミノイドの適応放散、東アフリカにおける後期新生代の環境変遷、チンパンジーの適応:森林とサバンナへの放散、チンパンジーの道具使用、乾燥帯と湿潤帯からみたアフリカ狩猟採集民の比較、機能形態学からみた脳のヒト化、二足歩行の獲得過程、人間的諸特徴の進化仮説とホミニゼーションの定義、顎口腔領域の機能形態、東アフリカ大地溝帯における構造運動とその環境への影響など計10演題について講演と討論が行われた。化石資料の増加とその機能的分析、道具使用や狩猟など類人猿に見られる様々な人間的諸特徴の研究、乾燥・湿潤地域での狩猟採集民の環境利用、東アフリカにおける過去の地殻変動や動植物相の変遷など、個々の分野における最新の研究成果が発表され、活発な討論が展開された。その中で、ホミニゼーションは環境変動に対するヒト上科・ヒト科の柔軟な行動適応を基盤に進行したという仮説が描かれた。今後こうした化石種の行動、生態の復元を目指してさまざまな分野が有機的に関わることがが重要とされ、特定領域研究の申請に向けて具体的討議が行われ、11月28日に研究申請を行った。
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