研究課題/領域番号 |
09895023
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小林 猛 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (10043324)
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研究分担者 |
松永 是 東京農工大学, 工学部, 教授 (10134834)
高木 昌宏 大阪大学, 工学研究科, 助教授 (00183434)
早出 広司 東京農工大学, 工学部, 助教授 (10187883)
大竹 久夫 広島大学, 工学部, 教授 (10127483)
今中 忠行 京都大学, 工学研究科, 教授 (30029219)
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キーワード | ターゲティング / 生体分子認識 / 生体分子アーキテクチャー / 細胞表層デザイン / 生体分子デザイン / バイオ標識 / 標的化 / 抗体工学 |
研究概要 |
自然界における細胞同士の認識は分子レベルでの標的化(ターゲティング)を基盤原理としている。この標的化機能を化学的視点からとらえ、工学的に構築し直すことが注目されており、この体系化をめざし、「生体分子認識」、「生体分子アーキテクチャー」、「細胞表層デザイン」,「バイオターゲティング」の4つの研究グループに分かれて以下の計画を行った。 「生体分子認識」では、重要な情報認識分子である抗体に着目してタンパク質工学的手法で構造機能相関を解明し、抗体工学的手法や分子化学的手法でその認識機構の改変を行う可能性を調査した。 「生体分子アーキテクチャー」では、生体分子を人工のナノスフェアにディスプレイする技術の確立を目指し、分子レベルから生体分子を設計し、非生物材料表面にディスプレイする可能性を調査した。 「細胞表層デザイン」では、目的分子との結合活性を改善した種々の新機能抗体やキメラ抗体、機能性受容体を動物細胞表面に提示することにより、細胞内への情報伝達が可能な抗体提示動物細胞を作製する工夫について調査した。 「バイオターゲティング」では、より高度な機能を持つターゲティング原理や新規ターゲティング素子材料の開発とダブルターゲティング能を有する分子システムの工学的構築について検討した。 さらに、平成10年度から新しい特定領域研究として発足することが内定しているので、本年度はこの特定領域研究がスムースに開始できるように準備を行った。
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