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2010 年度 実績報告書

ネパール仏教文化史の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09F09002
研究機関東北大学

研究代表者

桜井 宗信  東北大学, 大学院・文学研究科, 教授

研究分担者 SHAKYA Sudan  東北大学, 大学院・文学研究科, 外国人特別研究員
キーワードインド・チベット密教 / ネパール仏教学 / 『ナーマサンギーティ』 / ヴァスンダラー / ヴァスダーラー
研究概要

以下を研究代表者(桜井)の指導・助言のもと,研究分担者(Shakya)が実施した。
1、「法界語自在曼荼羅」と関連する福徳財宝の女神ヴァスダーラー(Vasudhara)は仏教のみならずヒンドゥー教及びジャイナ教でも崇敬を集める凡インド亜大陸的女神である。一方大地の女神たるヴァスンダラー(Vasundhara)も存在し、両尊の混同が縷々認められる。文献上,両尊が異なった起源と役割を有することをその語源的な解釈も含めて明らかにして,「VasundharaとVasudhara」という論題で『印度学仏教学』第59-2号に寄稿した。また、梵・蔵・漢の資料と共にネワール語にも存在するヴァスダーラーの陀羅尼、成就法などの文献に関しては「ヴァスダーラー女尊の関連文献について」と題して『密教学研究』第43号に掲載した。
2、Namasamgiti第12偈所説12母音は本タントラを理解する知る上で重要である。そこで同タントラの諸註釈と共に,ネパールカトマンドゥ盆地の起源と深い関わりを持つ典籍Svayambhupuranaの読解を通じて、それら12母音の意義を明らかにし,成果を国際チベット学会(IATS)で発表した(内容は近刊proceedingsに収載)。
3、Durgatiparisodhanatantra第一章のチベット語訳のテクスト校訂および電子ファイル化を行った。その成果は広く研究者の利用に供するべく検索可能な形式で、研究雑誌等において公表する予定である。
4、寄稿依頼に応じて,ネパール特にカトマンドゥ盆地に広く伝わっている食人鬼「グルマーパー」の伝説を『世界神話辞典』(近刊)において紹介した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] VasundharaとVasudhara2011

    • 著者名/発表者名
      SHAKYA Sudan
    • 雑誌名

      印度学仏教学研究

      巻: 59-2 ページ: 80-85

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ヴァスダーラー(Vasudllara)女尊の関連文献について2011

    • 著者名/発表者名
      スダン・シャキャ
    • 雑誌名

      密教学研究

      巻: 43 ページ: 23-40

    • 査読あり
  • [学会発表] ネパール仏教の現状と課題2010

    • 著者名/発表者名
      スダン・シャキャ
    • 学会等名
      龍谷大学アジア仏教文化研究センター設立記念シンポジウム(「アジア諸地域における仏教の多様性とその現代的可能性の総合的研究」)
    • 発表場所
      龍谷大学(京都)
    • 年月日
      2010-10-09
  • [学会発表] The interpretation of twelve syllables of the Namasamgiti2010

    • 著者名/発表者名
      Sudan Shakya
    • 学会等名
      12th Seminar of the International Association for Tibetan Studies
    • 発表場所
      University of British Columbia, Canada
    • 年月日
      2010-08-18
  • [図書] 世界神話辞典2011

    • 著者名/発表者名
      スダン・シャキャ(項目部分担当)
    • 出版者
      白水社(印刷中)

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公開日: 2012-07-19  

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