研究概要 |
研究実施計画に従って,(1)文献調査/先行事例調査と,本研究における論点/製品に対する主観的持続性(PSjS : Product Subjective Sustainability)に対するオリジナリティの確認,(2)予備的検討を踏まえたアンケート調査項目の設定とアンケート調査の実施,(3)アンケート調査から得られた内容分析と統計解析,(4)感性評価構造の解明とPSjSの類型化を実施した. 社会総体の持続的発展を目指すサステナビリティという概念をより具体化しようとする本研究は,3種類の製品[(1)ライフスパンが短く,短期間の使用で買い換えが行なわれる携帯電話,(2)長期間に渡って使い続けられる伝統的工芸品や家具類,(3)両者の中間に位置づけられる乗用車]をケース・スタディとして進めている展開した. この一年間で得られた成果は,社会的に希求されている喫緊の課題であることに配慮し,その速報性を最優先して主要国際会議において公表した[(1)2009年10月18-22日:国際デザイン会議IASDR 2009(韓国・ソウル),(2)2009年12月7-9日:EcoDesign 2009(札幌),(3)2010年3月2-4日:KEER2010(フランス・パリ)] これらのうち,(2)においてBest Paper Award受賞の栄誉に浴し,エコデザイン推進機構が主催する公開講演会「エコデザインの動向」において招待講演を行った(2010年3月16日).
|