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2010 年度 実績報告書

情報技術とリモートセンシング技術を用いた農作物データ推定

研究課題

研究課題/領域番号 09F09260
研究機関国立情報学研究所

研究代表者

合田 憲人  国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 教授

研究分担者 AKHTER Md.Shamim  国立情報学研究所, アーキテクャ科学研究系, 外国人特別研究員
キーワードリモートセンシング / ハイパフォーマンスコンピューティング
研究概要

遠隔地や大規模な農場の運営では,灌漑等の農作業の計画を適切に作成することが重要となる.農作業計画作成のために,農場の状態をリモートセンシングにより観測し,農作物の状態を解析する手法が注目されている.しかし,解析に必要な全ての情報をリモートセンシングにより入手できるわけではない,不足するデータを推定するためには長時間の計算が必要となるという問題があり,実用化への妨げとなっている.本研究では,リモートセンシング技術と情報技術を融合することにより,遠隔地の農作物状態を推定する技術を確立することを目指す.具体的には,リモートセンシングデータでは不足するデータを高速に推定する技術を開発する,また,リモートセンシングデータベースと連携して,不足データ推定を高速に実行するためのソフトウェアを開発する.
H22年度は,衛星画像データの画像処理および可視化のために必要となるソフトウェアであるGRASS GIS中のモジュールを高速に実行するため,PCクラスタ上でのプログラム並列化を行った.具体的には,同モジュールを並列化プログラミング手法であるOpenMPおよびMPIを用いて並列化し,両者の性能比較を行った.また,農場の衛星画像データから雲などのノイズを取り除く処理を高速に実行するため,LMF手法を用いてノイズを取り除く処理をグリッドコンピューティング環境上に実装し,国立情報学研究所,東京工業大学,北海道大学の計算機を用いて評価実験を行った.
次に,実証実験に必要なデータの調査として,平成21年度より行っている山形県内の水田地帯のフィールド調査および気象データ調査を進め,農作物の状態解析モデルであるSWAP (Soil Water Atmosphere Plant)モデルに必要な環境データの入手方法に関する検討を行った.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Self-Organizing GA for Crop Model Parameter Estimation using Multi-resolution Satellite Images2010

    • 著者名/発表者名
      S.Akhter, K.Sakamoto, Y.Chemin, K.Aida
    • 雑誌名

      Intternational Journal of Geoinformatics

      巻: 6(4) ページ: 29-40

    • 査読あり
  • [学会発表] GRASS GIS ON HIGH PERFORMANCE COMPUTING WITH MPI, OpenMP AND Ninf-G PROGRAMMING FRAMEWORK2010

    • 著者名/発表者名
      S.Akhter, K.Aida, Y.Chemin
    • 学会等名
      ISPRS Technical Commission VIII Symposium
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2010-08-09
  • [学会発表] A SOFTWARE FRAMEWORK TO SUPPORT AGRICULTURE ACTIVITIES USING REMOTE SENSING AND HIGH PERFORMANCE COMPUTING2010

    • 著者名/発表者名
      S.Akhter, K.Aida
    • 学会等名
      5th International Conference on Software and Data Technologies (ICSOFT 2010)
    • 発表場所
      アテネ(ギリシャ)
    • 年月日
      2010-07-22
  • [備考]

    • URL

      http://researchmap.jp/shamimakhter/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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