研究課題/領域番号 |
09F09335
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
北澤 春樹 東北大学, 大学院・農学研究科, 准教授
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研究分担者 |
VILLENA J.C. 東北大学, 大学院・農学研究科, 外国人特別研究員
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キーワード | プロバイオティクス / イムノバイオティクス / パターン認識受容体 / 腸管バイエル板 / ブタ / 免疫担当細胞 / 腸管免疫 / 免疫評価系 |
研究概要 |
【研究の目的】 本研究は、ヒトモデル系として期待されるブタにおいて、下痢症に関わる免疫パラメータを指標として、イムノバイオティクスの選抜から、その実証研究を行うことを目的としている。本年度は、昨年度構築した乳酸菌ライブラリーより有用なイムノバイオティクスの選抜を継続すると共に、ブタ腸管由来免疫担当細胞の活性化を指標として腸管免疫調節作用に関するin vitroおよびin vivo解析を進めた。 【研究成果】 1.ブタ腸管からの乳酸菌の分離と抗炎症評価:ブタ腸管より分離した乳酸菌100菌株について、獲得免疫を指標として10菌株程度選抜した。選抜菌体について、ブタ腸管上皮細胞を用いた抗炎症性試験を行い、有用なイムノバイオティック乳酸菌の候補が数菌株選抜できた。2.抗炎症性機構の解明:これまでに選抜したイムノバイオティクスについて、ブタ腸管由来免疫担当細胞に対する抗炎症性発現機構について解析したところ、特徴的な樹状細胞サブセットの活性化を誘導することが明らかとなり、機構解明が飛躍的に進むものと期待された。3.インビボ実証試験の設定:選抜イムノバイオティクスのインビボ実証試験を開始し、抗菌剤無添加の飼料を基礎とした評価系を設定した。
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