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2010 年度 実績報告書

果実におけるアスコルビン酸蓄積機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09F09342
研究機関島根大学

研究代表者

石川 孝博  島根大学, 生物資源科学部, 教授

研究分担者 BADEJO Ayobamidele  島根大学, 生物資源科学部, 外国人特別研究員
キーワードバイオテクノロジー / 遺伝子 / アスコルビン酸 / 代謝調節機構 / 光合成生物
研究概要

今年度は、アスコルビン酸生合成経路改変トマト作製のため、目的遺伝子としてすでに高等植物でアスコルビン酸生合成の律速酵素と考えられているGDP-L-ガラクトースフォスフォリラーゼ(VTC2)およびGDP-D-マンノースエピメラーゼ(GME)、また我々が発見したガラクチュロン酸経路構成酵素D-ガラクチュロン酸還元酵素およびアルドノラクトナーゼを恒常型発現型35Sあるいは、光誘導性rbcs、果実特異的E8プロモーターの制御下で多重遺伝子導入用ベクターR2pGWBに導入したコンストラクトを作製し、目的のトマト(Micro Tom)に形質転換を進めている。また、トマト果実におけるアスコルビン酸蓄積機構の解明として、果実成熟段階のマンノース/ガラクトース経路構成酵素遺伝子の発現レベル、16C標識アスコルビン酸による転流、生合成前駆体投与によるアスコルビン酸蓄積能への影響、ガラクツロン酸経路構成酵素活性について検討した結果、結実直後のimmature green段階では、マンノース/ガラクトース経路とソース器官からの転流がアスコルビン酸蓄積の鍵になっていることを明らかにした。また、成熟段階のトマト果実ではマンノース/ガラクトース経路構成酵素遺伝子の発現レベルが低下し、反対にガラクツロン酸経路のD-ガラクチュロン酸還元酵素およびアルドノラクトナーゼ活性が誘導されることから、成熟後期ではマンノース/ガラクトース経路に代わって新たにガラクツロン酸経路が誘導され、アスコルビン酸量の増加に貢献していることを明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] トマト果実におけるアスコルビン酸量の調節機構2011

    • 著者名/発表者名
      和田慶子, Adebanjo Badejo, 他5名
    • 学会等名
      日本農芸化学会
    • 発表場所
      京都市
    • 年月日
      2011-03-27
  • [学会発表] トマト果実成熟過程におけるアスコルビン酸生合成関連酵素遺伝子の発現解析2010

    • 著者名/発表者名
      和田慶子, Adebanjo Badejo, 他5名
    • 学会等名
      日本分子生物学会
    • 発表場所
      神戸市
    • 年月日
      2010-12-07

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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