メソ多孔性シリカおよびゼオライトはゲルを混合後、水熱処理することで合成される。その水熱合成時の温度プログラムの検討を実施した。その結果、段階的に昇温させることで構造規則性の高い触媒が得られることが分かった。また、水熱合成後のサンプルの洗浄条件ならびに乾燥温度は触媒活性に影響を与えることを見出した。この点については引き続き、H22年度以降も検討していく。 水熱処理のメソ多孔性シリカおよびゼオライトに対し、金属種(金、銀、チタン、ニッケル、アルミニウム)の導入を実施し、調製した触媒を用い、酸化触媒として得られたものはアルケンの部分酸化反応、グリセリンの選択酸化反応の触媒として応用した。また酸触媒となったものはキシロースの脱水反応も応用した。いずれの反応においても水熱処理条件、洗浄条件、乾燥温度によって触媒性能に差がみられた。そこでH22年度以降も触媒調製と触媒活性を系統的に研究していく予定である。
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