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2009 年度 実績報告書

ペリレンビスイミドJ会合体の創製とスマート集光システムへの展開

研究課題

研究課題/領域番号 09J01140
研究機関千葉大学

研究代表者

関 朋宏  千葉大学, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC1)

キーワード有機色素 / 太陽電池 / オルガノゲル / 水素結合 / J会合体 / 超分子 / 自己組織化 / 有機半導体
研究概要

今年度、申請者は研究課題にあるペリレンビスイミドのJ会合体の安定化に取り組んだ。しかしながら、安定化を達成できるようなペリレンビスイミド分子の合成が非常に困難であり、今も尚、試行錯誤を重ねているが合成経路の確立には至っていない。今後は、適切な分子設計指針の確立が最重要である。一方ではこれらの研究過程を通じて、その達成が困難とされる、"長さミリメートルに及ぶ導電性ファイバー"および、"溶液プロセスによって形成される二次元ラメラ集合体"といったペリレンビスイミドの実用的な機能材料を構築することに成功した。申請者は、これらの材料の分子レベルでの集合構造を明らかにするだけでなく、その有機エレクトロニクス材料としての実用性についても深く検討を行った。例えば、前者はマイクロ波伝導度測定によって高い電子輸送能を持つことがわかっており、ファイバー軸に沿って、ミリメートルオーダーで電子の輸送が可能な微細な素子として、電気デバイスへの応用が期待される。一方後者は、実際に有機薄膜トランジスターの電子輸送層としてデバイスを作成して、その性能を評価したところ、移動度は低いながらもトランジスター特性を有することが明らかとなった。今後は、これらの材料の性能をさらに向上できるような、ファイバー形成条件や薄膜調製法を探索することが重要である。また電子輸送特性の向上が期待できるような分子構造を探索することも重要な研究課題となる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Unconventional hydrogen-bond-directed hierarchical co-assembly between perylene bisimide and azobenzene-functionalized melamine.2009

    • 著者名/発表者名
      矢貝史樹
    • 雑誌名

      Organic Biomolecular Chemistry 7

      ページ: 3926-3929

    • 査読あり
  • [学会発表] 相補的水素結合を用いたぺリレンビスイミド配列制御2010

    • 著者名/発表者名
      関朋宏
    • 学会等名
      第90回日本化学年会
    • 発表場所
      近畿大学(大阪)
    • 年月日
      20100300
  • [学会発表] 水素結合によって制御されたぺリレンビスイミドの自己集合による多層構造形成2009

    • 著者名/発表者名
      関朋宏
    • 学会等名
      2009年光化学討論会
    • 発表場所
      桐生市市民文化会館(群馬)
    • 年月日
      20090900
  • [学会発表] メラミン修飾されたぺリレンビスイミドの超分子集合体形成における連結オリゴメチレン鎖の偶奇効果2009

    • 著者名/発表者名
      関朋宏
    • 学会等名
      日本化学会第3回関東支部大会
    • 発表場所
      早稲田大学(東京)
    • 年月日
      20090900

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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