2010年度は研究成果をまとめ、論文投稿と学会発表を行いました。 聴覚ゲーティング、トノトピーという聴覚機能、灰白質の量を比較するVBMという解析手法を用いて、吃音者と健常者の差異を検討しました。それによると、吃音者は聴覚ゲーティジグに異常があることが発見され、不要な音を無視する機能が悪いために、聴覚フィードバック障害から吃音が発生する可能性があることが示唆された。また聴覚皮質のトノトピーの広がりの大きさが、右半球で健常者よりも大きく、右半球の過活動が示唆され、MRIを用いて構造的研究でも右聴覚野の灰白質の量が増加していた。機能的にも構造的にも右半球の過活動を示した。 この結果を国際学会(29th International Congress of Clinical Neurophysiology)で発表し、IFCN fellowship awardを受賞した。 また以上の研究結果をまとめ、英文雑誌Neuro Imageに投稿して、Acceptされた。
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