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2011 年度 実績報告書

TICAM1依存性クロスプレゼンテーションに関わる新規分子の探索と解析

研究課題

研究課題/領域番号 09J01843
研究機関北海道大学

研究代表者

東 正大  北海道大学, 大学院・生命科学院, 特別研究員(DC1)

キーワードTICAM-1/TRIF / IPS-1 / Cross-priming / CTL
研究概要

これまでの研究から、二重鎖RNAによるToll-like receptor 3(TLR3)を介した樹状細胞への刺激が、Thl応答を強く誘導し、細胞障害性T細胞(CTL)の誘導に重要なクロスプレゼンテーション(XP)を促進する事が明らかとなっている。しかし、TLR3シグナルによるXP制御機構の分子基盤については明らかとなっておらず、本研究ではTLR3によるXP制御機構の解析を行うこととした。
二重鎖RNAの合成アナログ、polyI:CはTLR3/TICAM-1経路(エンドソーム)、MDA5/IPS-1経路(細胞質)を介してシグナルを伝達する。また、polyI:CによるCTL誘導にはCD8+DCが重要であることが知られている。本研究では、CD8+DCによるCTL誘導にはTICAM-1が必須であり、IPS-1は機能しないことを明らかとした。さらに、CTL感受性の腫瘍であるEG7を移植したマウスモデルでは、polyI:Cを投与すると主にTICAM-1経路を介してCTLを活性化し、腫瘍の増殖を抑制することが明らかとなった。
次に、TICAM-1経路によって誘導されるXPに必須の分子を探索したところ、p47 GTPaseファミリーの発現がTICAM-1依存的に上昇することが明らかとなった。さらに、p47 GTPaseファミリーの一つをノックダウンするとXPが現弱することも示した。
本研究はpolyl:CによるCTL誘導機構について個体レベル、分子レベルで解析を行い、CD8+DCにおけるTICAM-1の重要性、およびXP制御機構の一端を明らかとすることができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Cross-priming for antitumor CTL induced by soluble Ag+polyI:C depends on the TICAM-1 pathway in mouse CD11c+/CD8α+dendritic cells2012

    • 著者名/発表者名
      Azuma M, et al
    • 雑誌名

      Oncoimmunology

      巻: (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Natural killer cell activation secondary to innate pattern sensing2011

    • 著者名/発表者名
      Seya T, Kasamatsu J, Azuma M, et al
    • 雑誌名

      J Innate Immune

      巻: 3 ページ: 264-273

    • DOI

      10.1159/000326891

    • 査読あり
  • [学会発表] PolyI:C-induced cross-priming and antitumor CTL depends on the TICAM-1 pathway in mouse Ag-presenting cells2011

    • 著者名/発表者名
      東正大
    • 学会等名
      日本免疫学会
    • 発表場所
      幕張メッセ(千葉)
    • 年月日
      2011-11-29
  • [学会発表] PolyI:C-induced cross-priming and antitumor CTL depends on the TICAM-1 pathway in mouse Ag-presenting cells2011

    • 著者名/発表者名
      東正大
    • 学会等名
      日本癌学会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(愛知)
    • 年月日
      2011-10-04

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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