研究概要 |
二酸化炭素地中貯留のモニタリングによるCO2飽和度分布の評価開発と貯留層の特性によるCO2飽和度分布の評価、残留飽和度分布の評価の三つの目的として、CO2地中貯留における貯留層特性と貯留量評価の実験とシミュレーション研究である。1.P波速度は比抵抗と比較して、CO2飽和度が20%以上の時に変化が見えなかった。以上より、比抵抗を用いたCO2飽和度の予測は、弾性波速度によるCO2飽和度の予測の難しさを効果的に補うことができることが示される。比抵抗と弾性波速度を結合することによって、我々は砂岩試料に注入された超臨界CO2挙動及びCO2飽和度分布を予測できた。以上より、二酸化炭素地中貯留のモニタリングによるCO2飽和度分布の評価を開発できた。 2.均質及び不均質の岩石試料を用いて超臨界CO2注入による比抵抗と弾性波速度の実験結果と均質及び不均質のモデルを用いて超臨界CO2注入のシミュレーションの結果からCO2飽和度分布を予測できた,不均質な岩石試料に注入したCO2飽和度(50%)は均質な岩石試料に注入したCO2飽和度(30%)よりもっとトラップされることを見つかった。以上より、異質な貯留層の特性によるCO2飽和度分布の評価をできた。 3.均質及び不均質のCO2飽和砂岩に水注入時の比抵抗とP波速度の測定実験の結果から残留CO2飽和度分布を予測した。不均質な岩石試料に注入した残留CO2飽和度(10%)は均質な岩石試料に注入した残留CO2飽和度(5%)よりもっとトラップされることを見つかった。以上より、異質な貯留層の特性によるCO2飽和度分布の評価をできた。 したがって本研究が完成した予想されるインパクト及び将来の見通しは地球温暖化防止のための京都議定書合意後温室ガス削減が全世界的に重要な問題となり、全世界的に問題とされているCO_2低減および処理技術の開発において重要な意義と位置を占める。
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