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2010 年度 実績報告書

偽ロンギノス『崇高論』の研究:言葉とイメージによる共同体の「媒介」の問題を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 09J02430
研究機関東京大学

研究代表者

星野 太  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC2)

キーワード崇高 / 偽ロンギノス / バーク / ローゼンブラム / 戦後美術 / ボワロー / リオタール / 啓蒙
研究概要

本研究課題「偽ロンギノス『崇高論』の研究:言葉とイメージによる共同体の「媒介」の問題を中心に」の二年目である平成21年度においては、主に17世紀および20世紀における「崇高」概念の研究を行った。本年度の前半は、18世紀から19世紀にかけてのイギリス美学史研究、とりわけエドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』(1757)の研究を論文として、学会誌『美学』に発表した。その後、ニコラ・ポワローによる偽ロンギノス『崇高論』の仏訳(1674)、およびその注解についての研究を2010年7月4日の表象文化論学会第五回大会にて口頭発表した。また、年度の後半には、20世紀後半の戦後美術における崇高概念についての研究を公にした。特に、アメリカの美術批評家ロバート・ローゼンブラムの著作「抽象的崇高」、『近代絵画と北方ロマン主義の伝統を、クレメント・グリーンバーグをはじめとする同時代のテクストと比較検討し、この成果を論文として発表した。国外においては、まず第18回国際美学会において、ジャン=フランソワ・リオタールの崇高概念についての発表を行った(北京大学、2010年8月13日)。次いで、国際会議ICCTワークショップにおいて、カントの啓蒙思想、および20世紀のフランス哲学(フーコー、デリダ)におけるその批判的検討を扱った発表を行った(北京大学)。いずれの発表も、大幅な加筆の上、論文として受理されている(前者は国際美学会の記録集に掲載予定、後者は発表済)。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Enlightenment within the Limits of Reason Alone : Kant, Foucault, Derrida2011

    • 著者名/発表者名
      Futoshi HOSHINO
    • 雑誌名

      UTCP Booklet

      巻: Vol.21 ページ: 69-85

  • [雑誌論文] エドマンド・バークにおける言葉と情念:偽ロンギノス『崇高論』から『崇高と美の観念の起源』へ2010

    • 著者名/発表者名
      星野太
    • 雑誌名

      美学

      巻: 第246巻 ページ: 13-24

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 戦後アメリカ美術と「崇高」:ロバート・ローゼンブラムの戦略2010

    • 著者名/発表者名
      星野太
    • 雑誌名

      組立知覚の臨界

      巻: 第1巻 ページ: 83-94

  • [学会発表] Enlightenment within the Limits of Reason Alone : From Kant to Derrida2010

    • 著者名/発表者名
      Futoshi Hoshino
    • 学会等名
      ICCT Workshop "Rethinking Enlightenment in Global and Historical Contexts"
    • 発表場所
      Peking University (China)
    • 年月日
      2010-08-25
  • [学会発表] Avant-garde Art and Capitalism : An Aspect of the "Sublime" In J.-F. Lyotard2010

    • 著者名/発表者名
      Futoshi Hoshino
    • 学会等名
      18th International Congress of Aesthetics
    • 発表場所
      Peking University (China)
    • 年月日
      2010-08-13
  • [学会発表] 崇高論の「発明」-ボワローの『崇高論』翻訳・注解における「表象」の問題を中心に2010

    • 著者名/発表者名
      星野太
    • 学会等名
      表象文化論学会第5回大会
    • 発表場所
      東京大学駒場キャンパス
    • 年月日
      2010-07-04

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公開日: 2012-07-19  

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