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2009 年度 実績報告書

共感的自己なだめによる感情調整プロセス:課題分析に基づく心理療法プロセス研究

研究課題

研究課題/領域番号 09J04717
研究機関国立精神・神経センター

研究代表者

伊藤 正哉  国立精神・神経センター, 精神保健研究所成人精神保健部, 特別研究員(PD)

キーワード心理療法 / 感情 / 自己なだめ / 共感
研究概要

本研究の目的は、心理療法中の感情調整過程を明確化することであり、特に、共感的自己なだめというプロセスがどのように展開するのかを明らかにすることであった。本年度は、この研究の第一段階である課題分析探索フェイズを実施する研究計画であった。この研究遂行のため、心理療法の映像記録が多く保存されているヨーク大学心理療法研究センターに約半年間滞在し、現地にて分析を行ってきた。
今回の滞在では、(1)標的としている治療プロセスである共感的自己なだめが観察されるデータの同定、(2)同定した映像資料セグメントの細かい分析、(3)それらの分析結果を集約したモデルの構築、を所期の研究計画としており、実際にこれらの研究過程を終えることができた。これらの分析は申請者が中心に行い、共同研究者のグリーンバーグ教授がその信頼性を確認した。
研究が順調に進んだため、2010年5月にイタリアにて開催される心理療法統合を考える学会(Society for Exploration of Psychotherapy Integration)の国際大会、ならびに2010年6月に米国にて開催される世界認知行動療法会議にて研究結果を発表することとし、全ての発表が正式に採択されている。前者の学会ではシンポジウムとポスター発表の両方を予定しており、シンポジウムについては筆者が座長となって企画を構成した。なお、国立精神・神経センターの倫理委員会とヨーク大学での倫理委員会に研究実施の承認を得ている。また、感情調整の技法が治療に組み込まれている複雑性悲嘆治療についてコロンビア大学にて治療を学ぶ機会を持ち、本研究の発展の方向性を現地研究者と議論した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 本来性研究の発展とポジティブ心理学2010

    • 著者名/発表者名
      伊藤正哉
    • 雑誌名

      現代のエスプリ 512

      ページ: 100-108

  • [雑誌論文] A cross-sectional survey of age and sense of authenticity among Japanese2009

    • 著者名/発表者名
      Masaya Ito, Masaru Horikoshi, Masahiro Kodama
    • 雑誌名

      Psychological Reports 105

      ページ: 575-581

    • 査読あり
  • [学会発表] Cross-cultural validity of Connor-Davidson Resilience Scale : Data from Japanese populations2009

    • 著者名/発表者名
      Masaya Ito, Satomi Nakajima, Akemi Shirai, Takako Konishi, Toshiharu Kim
    • 学会等名
      International Society for Traumatic Stress Studies
    • 発表場所
      アメリカ・アトランタウェスティンピーチツリープラザ
    • 年月日
      2009-11-04

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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