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2010 年度 実績報告書

P450c17変異メダカからアップデートする魚類における副腎皮質ホルモンの役割

研究課題

研究課題/領域番号 09J04892
研究機関新潟大学

研究代表者

高橋 英也  新潟大学, 自然科学系, 特別研究員(PD)

キーワード真骨魚類 / 副腎皮質ホルモン / ミネラルコルチコイド受容体 / ITLLING / メダカ
研究概要

四足動物の副腎皮質ホルモン系は、グルココルチコイド系とミネラルコルチコイド系に分化している。最近、ミネラルコルチコイド系は存在しないとされていた真骨魚類でも、ミネラルコルチコイド受容体(MR)分子とその内因性リガンド候補の11-デオキシコルチコステロン(DOC)が伺定され注目を浴びている。その一方、定説によると、グルココルチコイドのコルチゾルが魚類では糖代謝に加えて電解質代謝にも重要だとされている。このように、魚類の"ミネラルコルチゴイド系"の研究は緒に付いたばかりである。
私はこれまでに、このDOC-MRではなく、コルチゾル-グルココルチコイド受容体が、浸透圧調節器官の機能分化に重要であることを、ティラピアやトビハゼ、メダカなど幅広い塩分濃度に順応できる広塩性魚類を用いて確認している。しかし、魚類の"ミネラルコルチコイド系"の役割は、依然全く不明である。このような新しい系の機能解明には遺伝子破壊/制御が有効である。そこで、MR遺伝子を人為的に破壊したメダカを作製しミネラルコルチコイド系の役割を解明するため、MR遺伝子上に変異を起こしたミュータントメダカをTargeting Induced Local Lesions In Genomes (TILLING)法により同定することを試みた。
MR遺伝子の変異スクリーニング結果では、リガンド結合領域をコードする第4エクソン上に3種のアミノ酸置換を生じるミスセンス変異(754番目のロイシン(L)がプロリン(P)、767番目のスレオニン(T)がアラニン(A)、770番目のアスパラギン酸(D)がグルタミン酸(E))が同定された。これらの変異は、いずれも魚類間における保存性が極めて高い領域で生じていた。現在、同定されたこれら受容体の転写活性化能をレポーター遺伝子アッセイ法により解析している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Dual in vitro effects of cortisol on cell turnover in the medaka esophagus via the glucocorticoid receptor.2011

    • 著者名/発表者名
      Chiyo Takagi
    • 雑誌名

      Life sciences

      巻: 88 ページ: 239-245

    • 査読あり
  • [学会発表] アカエイのカルシトニンファミリー受容体のクローニングと発現解析2010

    • 著者名/発表者名
      鈴木信雄
    • 学会等名
      第35回日本比較内分泌学会静岡大会
    • 発表場所
      グランシップ静岡
    • 年月日
      2010-11-19

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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