• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

MAPキナーゼカスケードとHippo経路のクロストークの解明

研究課題

研究課題/領域番号 09J05258
研究機関京都大学

研究代表者

宮竹 功一  京都大学, 生命科学研究科, 特別研究員(DC1)

キーワードMAPキナーゼ / Hippo経路 / YAP / ERK7
研究概要

Hippo経路は器官のサイズコントロールや癌化に関わるシグナル伝達経路として新たに発見されたが、他のシグナル伝達経路とのクロストーク等についてはほとんど解明されていない。これまで私が見出した結果やそのシグナル伝達経路が関わる生理現象の相関からMAPキナーゼカスケードとHippo経路のクロストークの存在が示唆された。そこで本年度私はアフリカツメガエルをモデル系としてMAPキナーゼカスケードとHippo経路のクロストークの解明を試みた。その際私はMAPキナーゼファミリー分子の一つであるERK7とHippo経路のクロストークの可能性に特に着目し、検討を行った。まず、私はこれまで部分長しか報告されていなかったアフリカツメガエルYAPホモログ(xYAP)の全長配列の単離に成功した。次に定量的RT-PCRを行ったところ、xYAPは未受精卵から存在し、受精後発生が進んだ幼生期に至るまで発現が確認された。一方、アフリカツメガエルERK7(xERK7)は定量的RT-PCRの実験からxYAPと同様に未受精卵から存在し、受精後発生が進んだ幼生期に至るまで発現することがわかった。ホールマウントin situハイブリダイゼーションの結果から、xERK7は4細胞期と胞胚期では動物極側にのみ発現し、原腸胚初期では、動物極側で弱く発現しているのに加え、予定中胚葉領域において発現することが分かった。原腸胚後期では、シュペーマンオーガナイザーを含む背側中胚葉領域に特異的な発現が見られ、神経胚期から幼生期の間には脊索、耳胞、尾芽、総排出口や頭部といった様々な領域に発現することを見出した。今後はモルフォリノオリゴヌクレオチドを用いて、xYAPまたはxERK7のノックダウン実験を行うことで、両遺伝子の生理的機能の解明とそのクロストークの検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] アフリカツメガエル初期胚発生におけるERK7の機能解析2009

    • 著者名/発表者名
      宮竹功一
    • 学会等名
      第82回日本生化学会大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2009-10-22

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi