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2009 年度 実績報告書

潮間帯岩礁域における藻類食ギンポ亜目魚類と藻類の相互関係の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09J06886
研究機関東京海洋大学

研究代表者

村瀬 敦宣  東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 特別研究員(DC2)

キーワード潮間帯 / 岩礁域 / 群集生態学 / 魚類
研究概要

本研究は、タイドプールという閉鎖環境を利用した方法で潮間帯岩礁域に生息する魚類を定量的にサンプリングし、正確なバイオマスに基づく群集構造および優占する食性グループを明らかにすることを目的の一つとしている。平成21年度の調査は、鹿児島県大隅諸島に位置する屋久島の潮間帯岩礁域において22ヶ所のタイドプールを選び、それぞれのプールから海水を抜いて容積を計測し、そこにいた魚類を全て採集することで、魚類相や分布パターンを明らかにするだけでなく、魚類のバイオマスを正確に示すものである。実際の調査では、春季(5月)、夏季(7月)、秋季(10月)、冬季(2月)の4シーズンの環境データの採取およびサンプリングを終えることができた。この調査に関して、従来の知見と将来的な貢献についてまとめ、オーストラリア・パースで開かれた8th Indo Pacific Fish Conferenceで発表を行った。ここで採取したサンプルやデータに関しては平成22年度に解析を行い、論文としてまとめる予定である。上記に加え、自らが企画・講師を務め、屋久島内の小・中学生20名ほどと保護者を集めた潮間帯岩礁域における環境教育活動を行った。このイベントでは、自らの調査に基づく手作りの簡易図鑑を子供たちに事前に配り、自主勉強を託した後に観察会を行うことで、子供たちへの環境教育のより一層の効果を上げられるよう配慮した。この試みとアンケート調査により、野外における研究調査が環境教育にも役立つことが明確になった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Notes on territory structure in the herbivorous, intertidal blenny Istiblennius enosimae(Pisces, Blenniidae)2009

    • 著者名/発表者名
      Murase A, Sunobe T
    • 雑誌名

      Biogeography VOL.11

      ページ: 33-39

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 屋久島で採集された日本初記録のイソギンポ科魚類オボロゲタテガミカエルウオ(新称)Cirripectes filamentosus2009

    • 著者名/発表者名
      村瀬敦宣、目黒昌利、本村浩之
    • 雑誌名

      魚類学雑誌 56巻

      ページ: 145-148

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小笠原諸島から得られた日本初記録のイソギンポ科シシマイギンポ(新称)Cirripectes filamentosus2009

    • 著者名/発表者名
      村瀬敦宣、内野啓道、森田康弘、瀬能宏
    • 雑誌名

      日本生物地理学会会報 64巻

      ページ: 47-55

    • 査読あり
  • [学会発表] Rocky intertidal fish communities along the Kuroshio Current, western Pacific.What knowledge they inform us?2009

    • 著者名/発表者名
      Murase A, Miyazaki Y, Sunobe T
    • 学会等名
      8th Indo Pacific Fish Conference & 2009 ASFB Workshop and Conference
    • 発表場所
      オーストラリア・パース
    • 年月日
      2009-06-02

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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