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2011 年度 実績報告書

エジプト社会のジェンダーと法識字 : 女性によるイスラーム言説の創出と利用

研究課題

研究課題/領域番号 09J09706
研究機関東京大学

研究代表者

嶺崎 寛子  東京大学, 東洋文化研究所, 特別研究員(PD)

キーワードジェンダー / イスラーム言説 / エジプト / 法識字
研究概要

本研究の目的は「ムスリマ(イスラーム教徒の女性)によるイスラーム言説の創出および利用の実態を、彼女たちの日常実践と法識字レベルとに注目して明らかにすること」である。本年度の研究では、1)イスラーム言説にかかるムスリマの主体的活動について研究するとともに、2)2011年に起きた革命といわゆる「アラブの春」についての情報収集と分析を行った。
本年度は具体的には、1)イスラーム言説の利用について、女性説教師の活動を事例として、権威というキーワードを用いて論じた英語論文を完成させた。この論文はオランダ・ライデンの著名な出版社、ブリル社から刊行された論文集に査読を経て掲載された。この本にはインデックスの語句の選定・語句説明の執筆、アラビア語の英語表記の方法等の決定、分担執筆など、論文だけではなく包括的な形で関わった。MLを立ち上げ、世界各国をフィールドにする多国籍の他の執筆者とEメールで意見交換しつつ、決定し、分担して執筆する過程で、学術的な国際的ネットワークを築くことが出来たことも今年度の成果である。
2)アラブの春で宗教界が果たした役割について、現地紙等を資料にキリスト教、イスラームについて整理・分析を行った。日本語で読める、宗教界にフォーカスしてアラブの春を分析した研究はなかったため、本論文はアラブの春を多角的に理解するため、一定の貢献をしたといえよう。(嶺崎寛子「エジプト、1月25日革命を読む-宗教の視点から」『国際宗教研究所ニュースレター』70.東京:国際宗教研究所、pp.11-16)。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] エジプト、1月25日革命を読む--宗教の視点から2011

    • 著者名/発表者名
      嶺崎寛子
    • 雑誌名

      『国際宗教研究所ニュースレター』東京:国際宗教研究所

      巻: 70 ページ: 11-16

  • [学会発表] 自己承認と宗教をめぐる試論--「イスラーム電話」の電話相談を事例として2011

    • 著者名/発表者名
      嶺崎寛子
    • 学会等名
      第37回東京大学東洋文化研究所・ASNET共催セミナー
    • 発表場所
      東京:東京大学東洋文化研究所
    • 年月日
      2011-10-06
  • [図書] "Gender Strategy and Authority in Islamic Discourses : Female Preachers in Contemporary Egypt (The Impact of Authority on Muslim Women, Muslim Societies, and Conceptions of Islamic Authority)." in, Women, Leadership and Mosques : Changes in Contemporary Islamic Authorit(Masooda Bano and Hilary Kalmbach (eds.))2011

    • 著者名/発表者名
      MINESAKI Hiroko
    • 総ページ数
      393-412
    • 出版者
      Leiden : Brill

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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