以下の目的を達成するために研究3を実施した:ストレスマネジメント行動を行うことに対するセルフエフィカシー、意思決定バランス、および変容プロセスがストレスマネジメント行動の変容ステージ移行を予測するか否かを縦断的な調査により検証する。全米からproactiveにリクルートした、ストレスに関連した症状(頭痛など)を経験したことのある者1085名を対象とした。このサンプルは主に女性、白人で構成されている。このうち約半数はエキスパート・システムとワークブックを利用した介入を受けている。介入の期間は6ヶ月であり、フォローアップは1年間である。介入前、その6ヶ月、12ヶ月、および18ヶ月後に、変容ステージ、変容プロセス、意思決定バランス、および自己効力感の尺度に回答している。ベースライン時のそれぞれの変容ステージごとに、ベースラインからその6ヶ月までの変容ステージの変化にもとづいて、対象者をステージが進んだ者(前進群)、変わらない者(残留群)、および後戻りした者(後退群)に分類した。前熟考期と維持期については、それぞれ後退群と前進群がないため、2群に分類した。この上で、3または2群の間で、ベースライン時点における変容プロセス、意思決定バランス、および自己効力感の得点を比較した。以上のような分析の結果、以下の点が示された:(1)前熟考期では、体験的・認知的プロセス、恩恵、および自己効力感が重要である。:(2)熟考期と準備期では、TTMの要因ではなく、ストレスが重要である。:(3)実行期および維持期では、行動的プロセス、体験的・認知的プロセス、および自己効力感が重要である。
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