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1997 年度 実績報告書

ユーラシア社会の人口・家族構造比較史研究

研究課題

研究課題/領域番号 09NP1001
研究機関国際日本文化研究センター

研究代表者

速水 融  国際日本文化研究センター, 研究部, 名誉教授 (40051164)

研究分担者 黒須 里美  国際日本文化研究センター, 研究部, 助手 (20225296)
小野 芳彦  北海道大学, 文学部, 教授 (20126022)
河野 稠果  麗澤大学, 国際経済学部, 教授 (60255164)
落合 恵美子  国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (90194571)
斎藤 修  一橋大学, 経済研究所, 教授 (40051867)
キーワード歴史人口学 / 家族史 / 人口統計 / 比較史研究 / ユーラシア社会
研究概要

平成9年度は、計画に基づき、史料収集、整理、コンピュータ入力、プログラム作成、国際および国内研究集会の開催、海外の国際会議での報告、海外の研究者との共同研究を中心に進めた。また、各分科会も活発に研究活動を行った。前年度から引き続き、それぞれの研究成果をシリーズとして刊行し、開始以来計100点に達している。インターネット上に、和文・英文のホームページを開設し、研究の概要、組織を公開するとともに、日本の歴史人口学に関する文献目録(約1000点収録)を編集公開した。目録に掲載された文献については、順次収集を行い、ライブラリの構築を進めている。さらに、収集史料の詳細な目録を作成し、研究参加者の利用に供することが出来るようになった。重点的な研究対象地域として、時系列的データの利用が可能な、東北地方の旧二本松藩領、越後地方の農村、近畿の小都市、九州の沿海村落について集中的に史料整理、データ入力を行なうとともに、一部についてデータベース化を完了し、それを用いて歴史人口学や家族史上の各種統計分析が可能となった。とくに、この分野において、最も先端的な統計手法であるevent history analysisや家族類型の抽出を、コンピュータから自動的に行うことの意味は大きく、国際比較が出来るようになった。また、ある地域を構成する単年度の史料を通じて、横断面的分析を行うべく、既に収集済の資料のデータベース化を進める一方、旧伊勢国久居藩領の幕末期の宗門改帳の収集整理を進めた。コンピュータなど、機器を利用するとはいえ、この研究には膨大な人力投入が必要で、史料調査、マイクロフィルム撮影、フィルムから焼付、フォームへの読み取りは、手作業によらざるを得ず、経費の中で謝金とマイクロフィルム関係の費用が大きなウエイトを占めた。国際会議への派遣、国外研究者との共同研究も盛んに行い9月には、京都で「イエと直系家族」と題し、国際会議を開いた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Osamu SAITO: "Infant Mortality in Pre-transition Japan:Levels and Trends" in Infant and Child Mortality in the Past eds.A.Bideau et al.Oxford U.P.UK. 135-153 (1997)

  • [文献書誌] Satomi KUROSU: "Adoption as an Heirship Strategy? A case from a Northeastern Village in Pre-industrial Japan." Japan Review. No.9. 171-189 (1997)

  • [文献書誌] 速水 融: "歴史人口学の世界" 岩波書店, 252 (1997)

  • [文献書誌] 斎藤 修: "貸金と物価と生活水準" 岩波書店, 221 (1998)

  • [文献書誌] 太田 素子(編): "近世日本マビキ慣行資料集成" 刀水書房, 793 (1997)

  • [文献書誌] Emiko Ochiai: "The Japanese Family System in Transition" LTCB International Foundation, 197 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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