研究課題/領域番号 |
10041002
|
研究機関 | 東京家政学院筑波女子大学 |
研究代表者 |
HENRY P Frei 東京家政学院筑波女子大学, 国際学部, 教授 (00251009)
|
研究分担者 |
後藤 乾一 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (90063750)
波多野 澄雄 筑波大学, 社会科学系, 教授 (00208521)
|
キーワード | パプア・ニューギニア / 太平洋戦争 / 占領地行政 |
研究概要 |
1)文献調査:オーストラリア国立公文書館を中心に資料収集を進め、同館では日本軍よりオーストラリア軍が接収したパプア・ニューギニア関係書類(日本語資料/約106ファイル)の存在を確認し、それらを検索した。同資料は占領地行政の実態および戦闘記録をも含み、日本の防衛庁戦史部等にも存在しないし貴重なものである。また、オーストラリア国立図書館ではパトロール報告(Patrol reports)と呼ばれるマイクロフィルム資料を調査した。本資料は日本軍撤退後のパプア・ニューギニアの住民の実態をオーストラリア行政官が克明に調査し報告したものであり、戦中の報告も含まれる。本資料は新発見ではないが、日本では全く知られていない。本資料の主要部分のコピーを作成した。 2)聞き取り調査:とくにラバウルを中心にラエ、マダン地区において十数名の戦争体験者から聞き取り調査を行い、戦争被害と住民への影響、占領地施策の実態などについて基礎的データを収集した。本調査は協力研究者の岩本洋光氏および同レオ・シェップス氏に全面的に協力を仰いだ。またオーストラリア戦争記念館が収蔵する面談記録(Oral History)も収集した。 3)報告会の実施:第1回(平成10年7月)は筑波大学において、第2回(平成11年9月)はオーストラリア国立大学において研究協力者も含めて開催した。第1回は3本、第2回は5本の論文が提出され、活発な議論を行った。なお、本学術調査はインターネットで公開している。
|