研究課題/領域番号 |
10041007
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 政策研究大学院大学 (1999) 東京大学 (1998) |
研究代表者 |
青木 保 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (80062636)
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研究分担者 |
永渕 康之 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (30208045)
梶原 景昭 北海道大学, 文学部, 教授 (10116014)
岡本 真佐子 政策研究大学院大学, 政策研究プロジェクトセンター, 助教授 (40252564)
足羽 與志子 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 助教授 (30231111)
多和田 裕司 長崎大学, 人間環境学研究科, 助教授 (00253625)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | 文化政策 / 政策研究 / 国民文化 / 文化統合 / 多文化主義 / 単一文化主義 / アジア / 東南アジア |
研究概要 |
平成10年度はマレーシア、インドネシア、フィリピン、タイ、ミャンマー、中国、スリランカ、トルコ各国において、主に国家の文化政策に関わる組織形態について調査し、平成11年度はそれらに加えて各国の文化政策の基本方針とその歴史的変遷、政策の実施機関および組織について調査を行うと共に、文化政策が地方等において具体的に実施されるプロセスや実施・運営に際して生じている問題についても、実地調査・資料調査および関係者などへのインタビュー調査を行った。 文化政策実施の現状は、国家や政府などの政治的主体が文化政策にどのように関与、介入するのか、また政策路線の転換がどのような政治的・社会的変化の契機によって生じるのか、あるいは文化政策が国民文化を輪郭づけるイデオロギーとしてうまく作用しているのか、といった点において、各国ごとに大変事情が異なっている。しかしいずれの国においても、文化政策は、植民地支配からの解放や独立後の国民国家建設期において国民文化創造のために動員されたというにとどまらず、その政策の継続や再興、あるいは批判ないし転覆といったかたちで今日に続いており、その重要性はむしろ増大している。アジア諸国において文化政策は1.多文化主義、あるいはイスラームやキリスト教などひとつの宗教や文化を核とする単一文化中心主義など統合の原理をどこに求めるのか 2.社会変化とともに「民族」「伝統」「文化」のありようが変わってきている中でそれらを、またそれらの間の差異をどう規定するのか 3.民族間、生活スタイル間、植民地文化とローカル文化間、文明間などにおよぶ差異の分断線をどう調整するのか、という今日の問題に直接かかわるものとして、依然として国家の中心的課題であり、文化政策の理解は国際関係・国家間関係構築のうえで益々重要になっていることが理解された。
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