研究課題/領域番号 |
10041012
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 東京国立文化財研究所 (1999) 東京芸術大学 (1998) |
研究代表者 |
岡田 健 東京国立文化財研究所, 美術部, 主任研究官 (40194352)
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研究分担者 |
東野 治之 奈良大学, 文学部, 教授 (80000496)
副島 弘道 跡見学園女子大学, 文学部, 教授 (20216576)
津田 徹英 東京国立文化財研究所, 情報資料部, 研究員 (00321555)
長岡 龍作 東北大学, 文学部, 教授 (70189108)
加島 勝 東京国立博物館, 学芸部, 主任研究官 (80214295)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | 陝西 / 唐時代 / 石窟 / 仏教美術 / 麟游 / 慈善寺 / 麟渓橋 / 九成宮 |
研究概要 |
本調査研究は、中国陝西省に所在する唐時代に開かれた石窟寺院の仏教彫刻について、美術史および考古学の方法から現地調査とそれにもとづく研究をおこない、長安を中心として展開した唐時代の仏像様式を理解するとともに同時代(7〜9世紀)の日本における仏像様式との比較検討におよぶことを目的としている。 1.現地調査 第1年次(平成10年)8月23日〜9月13日、第2年次(平成11年)8月28日から9月18日の日程で中国へ赴き、中国側研究分担者とともに麟游県慈善寺石窟および同県麟渓橋摩崖仏についての現地調査を実施した。具体的内容は以下の通り。 (1)慈善寺石窟 3窟および10龕の全てについて、調書作成、写真撮影、作図を実施し、全作業を終了した。 (2)麟渓橋摩崖仏 全部で19龕。足場を架設。全龕の調査を完了した。 また、本調査と関連して、麟游県内の関係遺跡、唐時代の石窟寺院、および陝西省内の唐時代・北宋時代の石窟寺院を調査した。さらに、同時代の他地域の仏像様式と比較検討のため、河南省洛陽龍門石窟および周辺の小石窟について調査を実施した。 2.資料の整理 2年間で収集した資料については、(1)日中双方がそれぞれの言語で調査ノートを整理し、(2)(1)4×5ポジ52枚(2)6×6カラーポジ272枚、(3)6×6カラーネガ261枚、(4)35mmカラーネガ1,652枚を整理し、(3)陝西省石窟寺院に関する文献資料リストを作成した。 3.中国側研究分担者の招へい 第1年次は平成11年2月21日から3月11日の日程で陝西省考古研究所張建林氏を日本に招聘し、第2年次は同年11月16日から11月23日の日程で西北大学王世和氏、同王建新氏を日本へ招へいした。 4.報告書の作成 本調査については、科学研究費報告書のほかに、日中共同の学術出版をめざし、現在の中国国内の出版等との交渉をすすめている。
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