研究課題/領域番号 |
10041015
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 学術調査 |
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
生田 孝至 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (20018823)
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研究分担者 |
LARGNER Iren ドイツ国立情報工学研究所, 研究助手
KOPP Vor ドイツ国際比較研究所, 教授
LANKENAV Img コブレンツーランドウ大学, 教授
黒上 晴夫 金沢大学, 教育学部, 助教授 (20215081)
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キーワード | 総合的学習 / マルチメディア / メディア行動 |
研究概要 |
本年度は、総合的学習におけるメディア利用とその授業実態を調査するため、日本及びドイツの研究者が双方の学校及び教育機関を訪問し、授業の実際を視察しビデオ録画すると共にカリキュラムを調査した。同時に、日本とドイツにおいて、子どものメディアに対する態度を「絵画投影法」でコンピュータネットワーク、対面コミュニケーション、画像メディア、印刷メディアを対象に調査すると共に、「メディア選択の一対比較方」により送信・受信メディアへの先有知覚を調査した。 ドイツでは現在パソコンなどのメディアが普及段階にあり、ハード面では、日本とほぼ似た状況といえる。しかし、ドイツの総合的学習は、実科学習、自由学習からプロジェクト学習まで幅が広く、学校によりかなり多様である。グルンドシューレ、ゲザムトシューレなどは、自由学習をベースに実科学習などが織り込まれ、ギムナジウムなどではプロジェクト学習の形態をとり、より教科を基盤とする学習になっている。しかし、いずれも、一斉指導が解体されており、そこには明らかに個体化と選択をベースにしたカリキュラム構成が見られた。新しいメディアは、こうした体制の中では、柔軟で個性的な活動を支援する総合的学習に寄与している。わが国では一斉指導の基盤が強く、これが課題となることが指摘された。
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