研究課題/領域番号 |
10041016
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
皆川 興栄 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (20006753)
|
研究分担者 |
木村 龍雄 高知大学, 教育学部, 教授 (70035822)
園山 和夫 北海道教育大学, 学校教育学部, 教授 (00261230)
|
キーワード | ライフスキル教育 / WHO / ヘルスプロモーティグスクール / イギリス / オーストラリア / ニュージーランド |
研究概要 |
最終(平成11)年度は、ニュージーランドとオーストラリアの調査であった。 1.ウエリントン教育大学と関連学校(ニュージーランド)の調査 心の健康づくりに関するレクチャーを受け、その後ライフスキル教育の関するディスカッションおよび関連資料数点の提供を受けた。資料の中には、特にニュージーランド政府・教育省発行のライフスキル教育に関する資料および教師トレーニングに関するものが注目された。また、2つの小学校を訪問し、その実践例を参観した。トレーニングを受けた教師が、実際の教育を担当し、効果的指導が行われていた。 2.ライフエジュケーション・オーストラリアおよびライフエジュケーション・NSW(シドニー市)は、主に、ライフスキル手法を導入した薬物乱用教育と健康教育を中心に各種教材開発と教師トレーニングを行っていた。数点の資料提供を受けた。実際の教室における授業を参観した。教師主導型であるが、子どもたちが随時参加し、実際スキルを体験する場面が数多く見られた。 3.その他 数機関の調査を行い、資料収集を行った。 4.まとめ 今回の学術調査で多くの成果は、(1)ニュージーランドでは、ライフスキル教育を導入した健康教育が行われているだけでなく学校教育全般にライフスキル教育を適用していた、(2)オーストラリアではWHOの提唱するライフスキル教育が導入されつつあること、(3)ライフスキルプログラムの評価研究は、難しいが、教育を受けた子どもがその時点で、あるいは、在学中の生活行動を観察したり、チェック表によるチェックなどを行うことによって評価していくことが重要であることが本調査から気づかされた点である。
|