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1998 年度 実績報告書

中東・北アフリカにおける音文化と表演文化の現代的変容に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 10041023
研究種目

国際学術研究

応募区分学術調査
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

水野 信男  兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (50032511)

研究分担者 桝屋 友子  国立民族学博物館, 博物館民族学研究部, 助手 (40300735)
西尾 哲夫  国立民族学博物館, 民族文化研究部, 助教授 (90221473)
鷹木 恵子  桜美林大学, 国際学部, 助教授 (60211330)
堀内 正樹  広島市立大学, 国際学部, 教授 (10209281)
川床 睦夫  中近東文化センター学術局, 主任研究員 (00260141)
キーワードエジプト / イエメン / 音文化 / 舞踊 / パフォーミング・アーツ / 遊牧民 / 歌舞団 / 楽器
研究概要

1 本年度、エジプトでの参与調査の結果得られた新たな知見は、つぎのとおりである。
カイロ市の国立レダ民族芸能団の活動状況とその演出様式をくわしく調査し、エジプトのパフォーミング・アーツの普遍的なかたちを解明できた。またこのことと関連して、同芸能団とおなじ様式の歌舞団が、地方諸都市にあって、伝統的フォークロアの掘り起こしと、その舞台化につとめている状況が把握できた。一方シナイ半島の調査では、遊牧民のもつ民謡と民俗舞踊のいくらかを実地に記録し、それらのフォークロアの分析をとおして、アラブ民族の思考様式の一端をひきだすことに成功した。これはアラブ人とその文化の理解に資するとかんがえられる。
2 本年度、イエメンの参与調査の結果えられた新たな知見は、つぎのとおりである。首都サナア市での民俗音楽、とくに民族楽器の演奏と祭のための舞踊を調査、記録した。この結果、イエメン文化には、「源アラブ」の要素にくわえ、アフリカ系文化の影響がかなり濃厚に反映していることがわかった。(なお、イエメンのサナア市以外の調査は、地方部族による外国人誘拐事件が頻繁におこっている現状から、かなり困難でてあることがわかった。)
3 現在、国立民族学博物館の映像資料部の協力をえて、本年度の調査で得られた記録音源および映像の編集と資料化をすすめている。
4 今後の研究の展開について。調査地域として、次年度はエジプトにくわえ、ヨルダンとチュニジアを予定している。これらの東西アラブ諸国の未調査地域を調査することで、多彩な様相を呈するアラブ文化の現代的変容の地域差が、一層明瞭になるとおもわれる。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 水野信男: "イスラーム世界の音文化" 視聴覚外国語教育研究(大阪外国語大学). 21. 69-79 (1998)

  • [文献書誌] 川床睦夫: "Coffee Trade in the al-Tur Port,South Sinai" Le Cufe avant lere des plantations coloniales:espaces,reseaux;societis (XVe-XVIIIe siecles) (フランス・オリエンタル考古学研究所の論文集). (発表予定).

  • [文献書誌] 桝屋友子: "細燗たるミクロの世界-ペルシアの細密画" 季刊文化遺産. 6. 32-34 (1998)

  • [文献書誌] 堀内正樹: "広がる暮らしとことば-ベルベルの人々" アジア読本・アラブ(河出書房新社). 320-326 (1998)

  • [文献書誌] 堀内正樹: "ドゥガディールへの道-モロッコの山村に知の源流を訪ねて" 地中海という広場(一橋大学地中海研究会編)(浸交社). 158-164

  • [文献書誌] 西尾哲夫(他3名): "A Dictonary of Arab Tribes(アジアアフリカ基礎語彙集34)" 東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所, 600 (1999)

  • [文献書誌] 水野信男: "地球音楽紀行音の風景" 音楽三友社, 262 (1998)

  • [文献書誌] 川床睦夫: "A Poit City site on the Sinai Peninsula,al-Tur;The 13th Expedition in 1996(A Summary Report)" The Meddle.Eastern Culture Center in Japan, 116 (1998)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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