研究課題/領域番号 |
10041030
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
寺田 勇文 上智大学, 外国語学部, 教授 (20150550)
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研究分担者 |
小座野 八光 愛知県立大学, 外国語学部, 助教授 (60305513)
原 誠 同志社大学, 神学部, 教授 (20165004)
内海 愛子 恵泉女学園大学, 人文学部, 教授 (70203560)
高橋 久志 上智大学, 外国語学部, 教授 (50286754)
池端 雪浦 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (40113055)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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キーワード | 第二次世界大戦 / インドネシア / フィリピン / 日本軍占領 / キリスト教 / 敵性民間人 |
研究概要 |
平成12年度は3年間におよぶ研究期間の最終年度にあたる。フィリピン班の寺田は第2年度にひきつづき米国の国立公文書館、議会図書館をはじめとする文書館において関係史料、コレクションの調査にあたった。池端はフィリピンおよびシンガポールにおいて華人関係の文書の調査にあたり、高橋はフィリピンの国立公文書館、アテネオ・デ・マニラ大学アメリカン・ヒストリカル・コレクション等において第二次大戦期のフィリピン側指導者に関する史料を収集した。 インドネシア班の内海はオーストラリア国立文書館、戦争博物館等においてインドネシアで抑留された敵性民間人に関する史料調査をおこない、原はインドネシアにおいてキリスト教関係の文書の収集を進めた。小座野はインドネシアにおいて第二次大戦下の村落社会の変容を具体的に把握するために、フィールドワークを実施した。一方、ストポは日本において史料調査に従事した。 こうした研究活動の成果は現在、論文として準備されつつあり、『上智アジア学』9号(2001年、上智大学アジア文化研究所)に特集号として掲載、公刊される予定である。また、今回の研究、とくに史料調査と聞き取り調査より得られた史料等を利用した研究成果は学会、シンポジウム、研究会等における口頭発表の形で徐々に公表されつつある。 全体として、これまでの研究で欠けていた部分、日本による統治実態のなかでも宗教関係者、敵性民間人の処遇、華人の動向、フィリピンで日本が組織した翼賛団体の活動、村落における社会変容等について新しい事実を発掘することができた。
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