研究課題/領域番号 |
10041035
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研究種目 |
国際学術研究
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応募区分 | 学術調査 |
研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
渡辺 憲司 立教大学, 文学部, 教授 (00123761)
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研究分担者 |
木越 治 金沢大学, 文学部, 助教授 (10109093)
市古 夏生 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (90131515)
沢井 耐三 愛知大学, 文学部, 教授 (00226060)
福田 千鶴 国文学研究資料館, 史料館, 助手 (10260001)
KAMENS Edwar イエール大学, 東アジア文学言語学部, 教授
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キーワード | ハーバード・バットナム / 日本古典籍 / 朝河貫一 / 米国議会図書館 / 江戸時代初期 / 仮名草子 |
研究概要 |
第一回の調査は、1998年8月31日より9月4日までの1週間にわたりワシントンの米国議会図書館において行なった。今回の調査には、研究代表者渡辺の他、共同研究者の市古・揖斐・木越・福田・小峯・沢井の7名と、研究協力者として依頼した、国際日本文化センター教授笠谷和比古・九州大学助教授中野等・神戸大学大学院木越俊介・成蹊大学大学院マーク・ボーラーの4名が参加した。今年度の調査は、第一回目ということもあり、歴史関係の文書類と文学関係書誌の取り方の検討などや、作業体制の確認などに多くの時間を割く必要があったために、予定していた点数を下回り、調査総計413点であった。とはいえ、現在日本においては散逸したとされている資料の存在が確認され、1906年1月20日付朝河貫一宛議会図書館長ハーバード・バットナム書簡等で予想されていた経路以外からの収集が行われていたことが判明したことも大きな収穫であった。又、江戸時代初期の兵法関係の仮名草子が多く含まれている事が判明したが、これは収集の日本戦略という所期の目的に対応したものであろう。演劇書、絵本等に日本国内では知られず孤本と認定すべきものがかなり含まれていることも判明した。米国議会図書館が所蔵する日本古典籍は冊数にして約12000冊、点数にして約4200点ほどである。このうち、文学関係と和算関係の約1000点については、すでに本田正静前米国議会図書館司書によって基本的調査が行なわれているが、目録作成においては、点検作業とデータベースへの入力が必要である。10月からの目録作成にあたっては、研究協力者によるこの入力作業に大幅に予算を割いた。その結果、約1000点のデータベース化作業を終えることが出来た。次年度の第二回調査は、作業の迅速化を図るため、カード記入作業を第一に考え、スタッフもそれに適した人選を進め、1000点〜1500点程度の調査を行ないたいと考えている。
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